この記事をまとめると
■2023年1月にもっとも売れたのはホンダN-BOXだった
■トヨタ・プリウスが3214台で登録車のみで19位に入っており今後にも注目
■軽自動車の2位3位にはダイハツ・タントとムーヴが入っており勢いを感じる
2022事業年度でもトップに向けて盤石の体制のN-BOX
自販連(日本自動車販売協会連合会/登録車)及び、全軽自協(全国軽自動車協会連合会)から、発表された2023年1月単月における車名(通称名)別新車販売ランキングを分析した。自販連と全軽自協の統計を合算した総合ランキングを作ってみると、2023年1月にもっとも売れたのはホンダN-BOXで、2位のトヨタ・ヤリスとは5000台ほど差をつけてのトップとなった。
2022暦年(2022年1月から12月)締め年間新車販売台数でトップとなったN-BOXは、2022事業年度(2022年4月から2023年3月)締めでも年間新車販売台数トップを確実にするため、まさに“爆進中”といったところのようである。
2位のヤリスと3位のトヨタ・カローラとの差はわずか300台ほどとなっており、ヤリスの元気がないように見えるが、これは10月に一部改良を行ったカローラセダン、同ツーリング、同スポーツの改良後モデルの生産に力が入った証と見たほうがいいだろう。
統計上はトヨタ・カローラクロスの販売台数も含まれるのだが、カローラクロスは2022年末から本稿執筆時点(2023年2月上旬)あたりまでモデル全体で新規受注停止中となっている。新規受注を停めながらバックオーダーの消化を進めているようにも見えるが、一部情報では2022年末あたりは生産自体も停まっていたとの情報もあるので、カローラはセダン、ツーリング、スポーツをメインに生産が行われたようである。
かくいう筆者も納車待ちしていた改良後のトヨタ・カローラセダンは、発注当初2023年3月末ラインオフ予定が、2022年12月末に前倒しになった。トヨタ車の多くでは、筆者が納車待ちしていたカローラセダン以外でも納期が早まっているモデルが多い。そのためもあるのか、登録車のみの販売ランキングトップ10をみると、8車がトヨタ車となっている。
1月10日に正式発売となったトヨタ・プリウスは3214台で登録車のみで19位に入っている。2月上旬にようやく多くの店舗に実車が配置されるようになっている現状をみると、1月中に登録されたのはメーカーであるトヨタの社用車などほんの一部と考えられる。すでに2リッターモデルでは納車まで1年半以上待つとさえ販売現場で聞くことができる。そのなかで、プリウスがどこまで今後ランキング上位に食い込んでくるかは見ものである。