パッソが絶版の情報! ルーミーも消滅して「新規の後継車」がデビューする可能性アリ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■筆者がトヨタ車のディーラーマンを取材中にある情報を入手

■リッターカーのパッソが絶版になるとのことだった

■さらにルーミーも消えるという話も

あのコンパクトハッチモデルが消滅! 今後はどうなる?

 人気ブランドゆえの事態なのか、多くのトヨタ車において納期遅延が続いている。そのなかで最近の傾向としては「不安定な新規受注停止」という状況が多くの車種で散見できるようだ。どういうことかといえば、新規の受注停止中だと認識していると、ある時突然受注再開ということが頻繁に起きるのだ。これは販売現場をまわるとよく聞く話。

 そのなかで、あるトヨタ系ディーラーへ出かけて話を聞いていると、「パッソは新規オーダー数が限られており、このオーダー数を消化した時点で販売終了となります」と教えてくれた。「それは現行モデルが販売終了になるということですか」と聞き返すと、「パッソと言うクルマ自体が絶版になるようです」と答えてくれたので驚いてしまった。現状の新車の需給状況は非常事態にもなっているので、事の真相は定かではないともいえるが、とりあえず現行パッソは事実上すでに買うことはできなくなっているようであった。

 これより前に、ダイハツからのOEM(相手先ブランド供給)車にも関わらず大ヒットを続けているコンパクトMPV(多目的車)となるルーミーが今年次期型へバトンタッチ、つまりモデルチェンジを行う予定との情報もつかんでいたのだが、その情報は「次期型ルーミー」ではなく、「ルーミー後継車」となっているそうだ。つまりつかんだ情報を総合すると、いくつかの推測が成り立つ。まずひとつはルーミーの後継モデル、つまりコンパクトMPVスタイルのモデルをパッソとする。また、パッソ●●としてルーミー後継モデルをデビューさせる。そしてパッソ、ルーミーを絶版としてルーミースタイルのブランニューモデルをデビューさせるなどが考えられる。

 トヨタブランドでも「ピクシスシリーズ」という、一部ダイハツ軽自動車のOEM車をラインアップしているが、長年トヨタブランドは登録車しかラインアップしてこなかったので、トヨタ車を長く乗り続けている人は軽自動車までダウンサイズはしないともいわれている。軽自動車どころか「ダイハツからのOEM車に乗りたくない」という人もいると聞く。ダイハツからのOEM車には乗りたくないという人は別としても、仕事をリタイヤし年金生活に入ってもクルマを持っていないと生活が成り立たない地域は東京などの大都市を除けばほとんどといっていい。

 そのなかで軽自動車へ移行したくない人の『最後の砦』がパッソだったのだが、トヨタとしては(あるいはダイハツ?)パッソをやめルーミー(後継モデル)に特化して生産及び販売効率を高めようとしているのかもしれない。ルーミー(後継車)に一本化すれば、さらなるヒットモデルになるともにらんでいるのかもしれない。そもそも2020年5月からすべてのトヨタ系ディーラー全店舗で全車種が買えるようになって以来、1リッターエンジンを搭載するコンパクトハッチバックとして、パッソとヤリスが併売されていた。1リッターのヤリスはレンタカーやカーシェアリングなどフリート販売御用達モデルとしても有名だが、個人使用としても根強い人気がある。1リッターハッチバックをヤリスに一本化するのはある意味自然の流れなのかもしれない。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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