この記事をまとめると
■アバルトに「695」シリーズが追加された
■「ツーリズモ」と「コンペティツィオーネ」の両シリーズが「695」となった
■180馬力の直4DOHCターボによるアバルトのダイナミックな走りを楽しめる
アバルト伝統の名称「695」をカタログモデル化
フィアットにとびきりのドーピングを施してやんちゃなモデルへと仕上げることで知られるアバルト。日本では、フィアット500をベースにしたモデルが現在も販売中だ。
そんなアバルトに、新たに「695」シリーズとして「695ツーリズモ」「695Cツーリズモ」「695コンペティツィオーネ」が追加された。これまでアバルトは、限定的に「695」の名称を与えたモデルを発売したこともあったが、今回の「695」シリーズの追加により、「695」がカタログモデルとしてラインアップされることになった。
新しい「695」シリーズは、ロングツーリングでの快適性とワインディングロードでの俊敏性を高次元で両立したモデルで、これらはアバルトによって煮詰められたバンランスの取れたサスペンションや180馬力を発するパワートレインによって実現されたものだ。
足まわりにはKONI製サスペンション(フロント)とブレンボ製ブレーキキャリパー(フロント)を標準装備。デイリーユースでも快適で扱いやすい乗り心地を確保しつつ、スポーツドライビングにも耐えうる優れたポテンシャルを有している。
パワートレインとして最高出力180馬力の1.4リッター直4DOHCターボを搭載。アバルトのエキゾーストシステムとして知られる「レコードモンツァ」と組み合わせられることで官能的な咆哮を奏でるとともに、アバルトを象徴するダイナミックな走りを実現する。
スポーティなエクステリアにあわせてボディカラーには、グリジオ・カンポヴォーロ(ソリッドグレー)、ビアンコ・ガーラ(ホワイト)、グリジオ・レコード(グレーメタリック)、ネロ・スコルピオーネ(ブラックメタリック)の4色と、695コンペティツィオーネには専用色となるロッソ・パッシオーネ(レッドメタリック)を用意する。
インテリアには、ヘッドレスト一体型スポーツシートやアルカンターラのインパネを採用。695コンペティツィオーネはカーボンシートバックシェルを装備するなど、よりスポーティな空間が演出される。なお、Beats製プレミアムサウンドシステムを全グレードに標準装備するなど、快適なドライブ体験のサポートも忘れていない。
アバルト695シリーズそれぞれの価格は、ハッチバックの695ツーリズモが457万円、カブリオレの695Cツーリズモが493万円、ハイエンドモデルの695コンペティツィオーネが480万〜500万円となる。
今回の695シリーズの追加のポイントは、快適で充実した装備を誇る「ツーリズモ」グレードのパワートレインが180馬力に変更されたことにある。もちろん「コンペティツィオーネ」なら、相変わらずアバルトとしての究極ドライビングを180馬力で楽しめるわけで、好みに応じて180馬力のアバルトを選べるようになったといえそうだ。