メキシコ湾流のドイツ語「Der Golfstrom」が由来
日本でも多くのファン、ユーザーを誇るドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン。そのなかでも代表的な車種のひとつと言えるのが「ゴルフ」ではないだろうか。1974年に登場した初代ゴルフは、スタンダードな2ボックススタイルながら、欧州車ならではの質実剛健なクルマ作りが市場に評価され、数多くの派生モデルを生み出しながら現在は7代目となるモデルが販売中だ。
そんなドイツの名車、ゴルフの名前の由来をご存知だろうか? スポーツモデルの「GTI」のシフトノブにはゴルフボールを模したデザインのものが採用されていることから、紳士のスポーツであるゴルフが由来だと思っている人も多いかもしれない。
しかし、じつはこのゴルフという名前、世界最大級の海流である「メキシコ湾流」のドイツ語「Der Golfstrom」が由来となっているのだ。ちなみにドイツ語で「golf」とは湾や入り江を指す言葉である。なお、英語圏である北米市場では初代ゴルフは「ラビット」という名前で販売されていた。(写真は初代ゴルフE)
これはスポーツのゴルフとの混同を避けるだめだったのかもしれない。その一方でGTIのシフトノブにゴルフボールデザインを採用するとは、フォルクスワーゲンの真面目一辺倒ではない遊び心が見え隠れする部分だ。
ちなみにフォルクスワーゲンの車名には海流や風など、自然に関するワードが採用されているものが多く、パサートは貿易風を意味するドイツ語、シロッコはサハラ砂漠に吹く熱風、ジェッタはジェット気流を意味している。このようにメーカーによって車名の決め方に法則があったりする場合もあるので、気になる方はいろいろ調べてみても面白いかもしれない。