インチアップ&シャコタンで迫力マシマシ! オーテックが自らイジった「セレナオーテックカスタマイズド」が今すぐ市販希望なレベル

この記事をまとめると

■大阪オートメッセ2023が開催した

■日産は「セレナオーテックカスタマイズド」を参考出品

■チューニングのポイントは足まわりに集中している

車高を約30mmダウン!

「第26回大阪オートメッセ2023」(2月10~12日、@インテックス大阪)の日産自動車ブースでは、発売されたばかりの新型「セレナオーテック」をさらにカスタマイズした「セレナオーテックカスタマイズド」を参考出品。

 新型セレナ自体がデビュー間もないだけあって、家族連れを中心に多くの来場者から注目を集めていた。

 そもそも「セレナオーテックカスタマイズド」のベース車である「セレナオーテック」自体、さらにそのベース車であるエアロ仕様の「(e-POWER)ハイウェイスターV」に対する変更点は多岐に渡る。

 エクステリアには、「オーテック」各車に共通するドットパターンのフロントグリルに始まり、ボディ下部などに多用されたメタル調フィニッシャー、ダーク金属調シルバーの16インチアルミホイールを装着。

 室内には「オーテック」のイメージカラーであるブルーのステッチが入れられた黒基調のシートやステアリングなどを用いることで、「オーテック」ならではの上質かつスポーティさを表現している。

 そんな「セレナオーテック」を、「セレナオーテックカスタマイズド」はどのようにチューニングしているのか。そのポイントはほぼ足まわりに集中している。

 まずタイヤサイズを205/65R16 95Hから225/50R18 99Y(銘柄はミシュラン・パイロットスポーツ4S)に変更し、ホイールサイズも2インチアップ。そしてローダウンサスペンションを装着して、車高を約30mmダウンしている。

 なお、今回の「セレナオーテックカスタマイズド」は、あくまでも参考出品のコンセプトカーという扱いになっている。だが、これらの変更に合わせてホイールアーチにモールを追加し“はみタイ”を防いでいるのは、メーカー直系ワークスチューニングブランドならではの配慮といえよう。

 なおこのホイールアーチモール、前後で長さが異なるのは、存在感を主張せず、かつリヤはスライドドアを開けた際に干渉しないギリギリの幅と範囲に収める、という要件をクリアすべく決定されたようだ。

 このようにローダウンされタイヤ・ホイールも大径ワイド化された「セレナオーテックカスタマイズド」は、「セレナオーテック」よりも確実に“イジってる感”が強く、「隣のお宅とはひと味もふた味も違うセレナが欲しい」というニーズに全力で応えてくれるのは間違いない。

 だが、オーテック(現・日産モータースポーツ&カスタマイズ)広報によれば、現時点で「セレナオーテックカスタマイズド」を市販化する予定は未定とのこと。というのも、ローダウンをする以上は「プロパイロット」など予防安全装備のセッティングをすべてやり直さなければならないからだ。

 その開発工数・費用は決して小さいものではなく、少量生産のカスタムカーに見合うものでもないことは、容易に想像が付く。しかしだからこそ、本気で「買いたい!」という人がさまざまな方法でラブコールをあげ、その声が大きくなれば、いつの日か市販化が実現するかもしれない。


遠藤正賢 ENDO MASAKATSU

自動車・業界ジャーナリスト/編集

愛車
ホンダS2000(2003年式)
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ゲーム
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