この記事をまとめると
■いま日本はEVの普及を進めている
■しかし充電器の数はまだ足りていない
■それゆえ生じているトラブルについて解説
充電器の数はまだまだ少ない!
いま世の中は、EV、とくに純粋に電気だけで走るBEVと呼ばれるバッテリーEVへのシフトを欧州中心に宣言していて、ニュースになることも多い。日本もここまで極端に明言していないものの、プラグインハイブリッドなどを含めた電動化比率を高めていくとしている。
そこで出てくる意見が、電気はどうするのだ? というもの。ガソリンに代わって電気をみんなが大量に使うようになったら、電力不足になるのは必至。今でも電力需給がひっ迫しているとして節電が叫ばれているのに、クルマが電気を大量に使うようになったら確かにどうなるのか、とは思う。満充電で家庭の電気が3日から4日ぐらいはまかなえるというアピールもあるが、それを数時間のドライブで使い切ってしまうEVの電気消費はかなり多いと言っていいだろう。
今回考えたいのは、そんな高尚なレベルでなくて、もっと手前、町場の充電について。各メーカーからBEVを借りて乗ることも多いが、電力需給以前に充電すること自体が大変というか、困ったりする。家庭であれば200Vの普通充電整備を設置するのは費用も手間もそれほどかからないが、こちらはいかんせん時間がかかりすぎる。
そうなるとバッテリーが傷むのは承知の上で、急速充電器に頼るわけだが、単純に数が少なすぎ。最近は続々と増えていますと喧伝していて、確かにゴルフ場などいろいろなところでスポットの数は増えているが、あくまでもスポットの数で、充電器数ではない。つまり1スポットにひとつの充電器というのも珍しくなくて、高速道路のSAやPAでもそうだったりする。