ラングラーにあらずんばジープにあらず……でもなかった! 「じゃないジープ」が何気に優れものだった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ラングラーは「ジープの象徴」というほどブランドのアイコンとなっている

■それでもラングラーじゃないジープを選ぶ人が大勢いる

■ラングラー以外のジープにはラングラーにはない魅力がたくさんあった

ブランドのイメージを一身に背負うラングラー

 ジープを代表する車種といえば、多くの人がラングラーと答えるはず。第二次世界大戦中に生まれたウィリスMBの直系の後継車だし、インポーターもジープのアイコンと位置付けているのだから、異論はほとんど出ないだろう。

 しかも現行型は小まわりが効くようになったり、2リッター直4ターボエンジンが用意されたりして、日本の道との相性も良くなった。JAIA(日本自動車輸入組合)の統計によれば、2021年には車種別登録台数ランキングでベスト10圏内に入ったほどだ。

 しかし、世の中にはラングラー以外のジープを選ぶ人もいる。昨年はお笑いコンビ「チョコレートプラネット」の長田庄平さんが、グランドチェロキーLを現金一括購入したことで話題になった。

 日本におけるジープのフラッグシップであり、諸費用込みの支払い金額は1000万円超えということで、芸能人にふさわしい選択ともいえるけれど、それ以外にもラングラーではないジープを選ぶ理由はいろいろある。

 ラングラーの卓越した悪路走破性はたしかに尊敬に値するが、冷静に考えれば、そこまでは必要ないという人もたくさんいるはず。

 80年以上にわたる伝統を受け継ぐデザインは、たしかに唯一無二だけれど、キャビンの広さや使いやすさではほかのジープが上だったりする。


森口将之 MORIGUCHI MASAYUKI

グッドデザイン賞審査委員

愛車
2023ルノー・トゥインゴ/2002ルノー・アヴァンタイム
趣味
ネコ、モーターサイクル、ブリコラージュ、まちあるき
好きな有名人
ビートたけし

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