この記事をまとめると
■ホンダ「インサイト」のダメなところをあえてピックアップ
■決して不便ではないが、やや時代の古さを感じる点が目立つ
■海外仕様と国内仕様でオプションに差があるのが難点だ
ホンダのコンパクトセダン「インサイト」のダメなところ
筆者の日常のアシとして、日々活躍してくれているホンダ・インサイト(3代目モデル)。いうまでもなく不人気車種であり、すでにひっそりとラインアップから消えてしまったモデルではあるが、個人的にはスタイリッシュで低く構えたセダンボディや、低燃費なハイブリッドモデルである点は非常に気に入っているポイントだ。
ただ今回は「ダメ出ししたくなる箇所を挙げろ」と言われているので、あえて揚げ足を取る感覚で気になるポイントをピックアップしてみたい。
まず1つめの不満点は、ステアリングヒーターが備わらないことだ。どうしてもヒーターを使う季節になると燃費の悪化は避けられないハイブリッド車は、直接的に暖を取れるシートヒーターとともにステアリングヒーターは備わってほしい装備の1つ。
とくに前の愛車であるリーフでステアリングヒーターのありがたみを実感しているだけに、燃費に影響があるという以前に快適装備として装着されていて欲しかったというのが本音である。
続いての不満点はナビゲーションシステムの画面サイズ。全グレードでナビゲーションが標準装備となるインサイトは追加での費用が発生しないという点はありがたいのだが、モニターサイズが今では決して大画面とは言えない8インチである点が残念なところ。
まあそもそもデビューが2018年のモデルであるから、当時としては8インチでも十分大画面だったのだが、10インチを超えるものも珍しくなくなってきた今、物足りなさを感じてしまうし、かといって社外品への交換もできないという点がもどかしく思うのだ。
そして最後にしてもっとも大きな不満点が、サンルーフの設定がないことである。個人的にはセダンにサンルーフの組み合わせはマストと考えており、選ぶことができたなら間違いなくサンルーフ付きを注文していたと言い切ってもいいレベルだった。
しかし、日本仕様のインサイトにはサンルーフの設定がなくそもそも選ぶことが不可能なのだ。海外仕様のインサイトにはサンルーフの設定があるのだから、国内仕様にもぜひ設定して欲しかった……。
と、今回はあえて重箱の隅をつつくような不満点を挙げてみたが、気づけばあれほど豊富に揃っていたホンダのセダンのラインアップがゼロになっており、インサイトの次に乗るホンダのセダンが存在しないというのが、なによりも不満点と言えるかもしれない。