この記事をまとめると
■中古車店は仕入れ値にいくら上乗せしてクルマを売っているかを解説
■現在では10~20%ほどの儲けが乗せられているようだ
■いまオークションでは新車よりも中古車のほうが高くなっている現行車も
いま10~20%ほどの儲けが乗せられている
「損をしたくない」誰もが抱いている感情でしょうが、中古車を売りたい買いたいといった時には特に感じるかもしれません。ディーラーがやってる認定中古車ショップならまだしも、怪しげな街の中古車屋での取引ほどスリリングなものもありません。だいたい、いくらで仕入れて、いくらで売ろうとしているのか、このあたりの呼吸というか仕組みがわかれば、得はせずとも、大きな損は免れるはず。筆者もそう考えた時期があり、さまざまな中古車を研究したものです。たとえば、店頭で300万円のプライスというクルマは、およそいくらで仕入れている(買い取られている)のか?
車種や程度によるので一概には言いづらいのですが、現在では10~20%ほどの儲けが乗せられているようです。つまり、買い取り価格は260~280万円程度。意外と良心的と思われるかもしれませんが、人気や景気、あるいは流通量によるバラつきがあることは言うまでもないでしょう。これがバブルの頃で人気のメルセデス・ベンツ/BMWあたりなら50%は乗っていたかと。
10%とか20%の儲けでは満足しない業者もいるわけで、そうしたショップの場合は「付加価値」としてポリッシングサービスや、ドライブレコーダーやらセキュリティデバイスの後付けなどで金額の上乗せでしのぐことも増えているようです。売るのでなく、購入する場合はこうした付加サービスを差っ引いて勘定すべきでしょう。もちろん、見積を精査してわけのわからない手数料などはもってのほか。こうした悪質というか、素人の足もとを見る業者はあとを絶ちませんので、くれぐれもご注意を。