ドロボウから見たらクルマは「宝石箱」! 最新「盗られやすいパーツ」とその対策

この記事をまとめると

■最近はクルマやホイール以外もよく盗まれる傾向にある

■貴金属類がとくに狙われる傾向にある

■社外製の強力なセキリュティを備えることが一番効果的だ

対象は車両とホイールだけじゃなくなってきている!

 防犯カメラやドライブレコーダーが普及したこともあって、盗難映像を頻繁に目にするようになった。昔からあったとはいえ、コロナ不況や世界的な原材料不足などによって、細かいパーツですら油断ができない時代になっているのは確かだろう。以前なら盗難といえば車両盗難で、あとはせいぜいホイール程度。そのほかには、車上荒らしで、カーナビが盗まれたという程度だったが、最近はひと昔前ではありえないものまで盗まれるようになった。今回は注意したい部品とその盗難対策も考えてみた。

車両

 盗難の基本といったら言葉が悪いが、クルマそのものはスポーツカーなどを中心にしていまでも盗まれ続けている。ただし、中古車価格が高騰しているとはいえ、そのまま売られるのではなく、海外に流すか、パーツにしてネットオークションなどでさばくかだ。

 対策はとにかく社外セキュリティを付けるしかない。停める場所も人通りが多いところがいいというのは昔のことで、他人に無関心なのか、実際のところあまり効果はない様子。社外セキュリティは高いし、純正でイモビが付いているではないか、という声も聞かれるが、純正品は仕組みがどれも同じなので解析するのは窃盗のプロの手にかかれば簡単だ。専門店によると車両価格の1割ぐらいをセキュリティ代の目安として対策をするといいとのこと。

ホイール

 朝起きたら、ブロックの上にクルマが乗っていて、ホイールが全部盗まれていたというのは昔からあるショックな光景だ。対策としてはロックナットしかないのが現状。

 しかしこれも、ある方法でわりと簡単に外せるので完璧ではないが、ないよりはあったほうがずっといいといえよう。また、社外のセキュリティで近づくだけでブザー等を発報するタイプも有効だが、駐車する場所が限られてしまうのが問題だ。

ナンバー

 ナンバーの盗難が最近は問題になっていて、発生件数も非常に多い。盗難車両の移動に使ったり、海外での日本車ブームによって、日本のナンバーに対する需要が高まっていることもある。ナンバー用のロックボルトに交換するのが対策となる。

触媒

 ここ数年でかなり話題になったのが触媒。触媒にはプラチナなどの貴金属が使用されていて、これが高く売れるので盗難されるというものだ。最新の車種だと使用量が減っていて、逆にハイブリッドが登場した初期の頃が多いということで、2〜3代目のプリウスなどが狙われやすい。

 下に潜って外すので人目につかないのも厄介なところで、人通りの多いところなどに止めるしか対策がない。それかベタベタにローダウンにするとか!?

カーナビ

 インパネと一体化されたメーカー純正なら盗めないが、オプションなどの後付けを外すのは、インダッシュタイプでもプロにかかれば簡単だ。

 専用のロックボルトがあるので、これを使用するのが手。ただ、手荒い手口の場合、丸ごと剥ぎ取っていくので、その場合はなすすべがない。

バッテリー

 新品価格が高騰しているので中古として流せるし、内部の鉛を材料として売ることもできる。ドアさえ開けられればボンネットは簡単に開けられるため、対策は非常にしにくく、やはり社外のセキュリティでクルマごと守るしかない。

ガソリン

 一時ほどではないが、ガソリンは高値が続いているので盗まれる例が出てきている。さすがに転売はしにくいので、自分で使うのだろう。雪国の灯油泥棒と同じだ。こちらも対策はなく、社外セキュリティの装着しかない。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
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