販売終了から20年が経ったいまでも「最良のジムニーは2代目だ!」の声も多い! 2代目スズキ・ジムニーがいまだ愛されている理由 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■販売終了から20年以上が経過している2代目ジムニーだが中古車市場では高い人気を誇っている

■2代目ジムニーは1981年から1998年まで17年間に渡って発売されておりバリエーションも多い

■2代目ジムニーを振り返り、いまだファンから愛されている理由を探る

初代からの継承と進化で軽オフローダーの第一人者となった2代目

 2018年に登場した4代目ジムニーはいまだに人気が高いうえ、世界的な半導体不足の影響もあり登場してから4年以上経過した現在でさえすぐには納車されない状況が続いています。

 そんな状況に業を煮やし現行モデルが購入できないなら旧型を購入しよう、と考えるジムニーファンが求める中古車は3代目となる先代ではなく、2代目だとか。販売終了からすでに20年以上が経過した2代目ジムニーがいまだにファンから愛される理由を探ってみました。

2代目ジムニーとは

 2代目ジムニーは1981年5月にデビューしました。初のモデルチェンジとなった2代目は、初代と比べ多くの面で改良が施されていましたが、ラダーフレームやリジットアクスル式サスペンションなどは継承されています。

 デビュー以来、2代目は多くの改良が加えられ3代目にバトンタッチするまでの1998年まで17年間販売が続けられました。

 ファンなどからは第一期、第二期などと区別されるほど改良により進化していった2代目は軽オフローダーの第一人者として確固たる地位を獲得。現在に繋がるジムニーの人気とキャラクターを定着させた貴重なモデルです。

ボディサイズ&ボディタイプ

 軽自動車のジムニーは全長3195×全幅1395×全高1710mmと当時の軽自動車サイズ枠いっぱいで登場しました。初代に比べ全幅が100mmワイドになっているのが特徴です。この拡幅は悪路走行時にロール角の限界が向上する利点を備えたこととなりました。もちろん、ワイドになったことでデザイン的にも迫力が増しワイルドさが強調されています。

 デビュー時に用意されたのは、ソフトトップのハーフメタルドア、フルメタルドア、キャンパスドア、そしてメタルトップバンの4タイプ。初代に設定されていた後席横向き3名乗りは2代目では廃止されました。

 現行モデルとは異なるのが、いずれのボディも4名乗車の商用車登録となっていること。初代に比べオフロード性能だけでなくオンロードでの快適性も重視したこともあり、メタルトップバンに人気が集まりました。

 メタルトップバンは前後・左右に大型のウインドウを採用し広大な視界を確保。上級モデルには、初代と比べ快適装備が充実していたこともあり都市部のユーザーからも注目を集めています。

 そう、2代目がオンロード性能や快適性に力を入れたことが、現在まで続くジムニー人気を確立したのです。

シャシー&パワーユニット

 シャシーは初代同様、梯子式フレームシャシーを採用しました。その構造は角型鋼管フレームをクロスメンバーで補強したもので、メーカー曰く「オフロード走行時のボディの“しなり”まで計算しつくした強じんな骨格」と自負しています。

 フレームとボディの接続部をマウントする材質を見直したことでフルフローティング化を実現。悪路での突き上げなどが室内に直接伝わることをおさえたことは快適性向上に大きく役立ちました。

 またオンロード性能だけでなく、当然のように悪路走破性を重視した2代目は、ロードクリアランスは220mmを確保。デパーチャーアングルは36度、アプローチアングルは43度をと大きな対障害角度を備えていました。

 パワーユニットは2サイクルLJ50型直3エンジンを搭載。このエンジンは初代ジムニーの海外向けモデルに搭載された直4・800ccエンジンから1気筒減らし3気筒化したもの。初代にも採用されていましたが、最大トルクなど出力特性の改善やパワーアップが図られています。

 エンジンに組み合わされるトランスミッションは4速MTのみが用意され、高・低速二段切換式トランスファーは初代から引き続き採用されました。

 またトランスファーや最終減速比が初代より低く設定されたことでドライバビリティが向上。オンロード、オフロードともに走行性能や快適性能が初代から進歩しているのが2代目の大きな特徴です。


新着情報