ドライバーの操作に対するクルマの反応スピード
レスポンスというのは「反応」という意味。ドライバーの操作に対して、すぐに反応してくれるクルマは「レスポンスのいいクルマ」ということになる。
たとえばエンジン。アクセルを踏んだときに、すぐにトルクが立ち上がるピックアップのいいエンジンは、レスポンスのいいエンジン。これがアクセルを踏み込んでも、「モァー」として加速の鈍いエンジンはレスポンスの悪いエンジンとなる。軽量フライホイール、4連スロットル、6連スロットルなどは、レスポンス向上のためのパーツと言える。
逆に電子制御スロットルのなかには、アクセルワークに比例して、スロットルが開かなかったり、アクセルを全閉にしても、スロットルの戻りが鈍いプログラムになっているものもあり、レスポンスという点ではイマイチなものも……。
ATでも、レスポンスのいいものは、アクセルを踏み込んだときに、素早くシフトダウンして加速力を高めたり、パドルシフトの操作に対し、タイムラグなく反応するのは、レスポンスのいいATということになる。キックダウンが遅かったり、パドルやシフトレバーを動かしても、反応が鈍いのはレスポンスが鈍いAT。
ハンドリングでも同じこと。ステアリングを切っても、タイヤがよれて、ブッシュがよれて、サスアームがよれて、ボディがよれて、それからようやくワンテンポ遅れて曲がり始めるようなクルマは、ステアリングレスポンスの鈍いクルマ。