この記事をまとめると
■現在、日本の道を走るクルマの大半がAT車となっている
■それゆえMT車に乗って街を走っていると怖い思いをするケースも
■そこで「もう少しMT車の存在にも気遣ってほしい」と感じるシーンを紹介
MT車乗りが「やめてほしい」「もう少し気遣ってほしい」と感じるシーンとは?
日本で販売される新車のなかで、MT車が占める割合は今や約1%。日本は世界でも有数のAT車大国となっています。MT車が設定される車種も減っており、設定されているモデルでは、86/BRZやフェアレディZ(先代)、ロードスターといったスポーツカーがかろうじて半数以上を占めているものの、それ以外のモデルでは数パーセントにとどまっています。
日本の道を走るクルマの大半がAT車となっている今、絶滅危惧種ともいえる少数派のMT車に乗って街を走ってみると、ドライバーとしてはちょっと怖い思いをしたり、ハラハラさせられるシーンが多いと感じるようになりました。今回はそんな、MT車乗りが「やめてほしい」「もう少しMT車の存在にも気遣ってほしい」と感じるシーンをご紹介したいと思います。
まず1つ目は、市街地を走っていて前方の信号が赤に変わったとたん、AT車はアクセルオフして惰性で進み始める人が多くなります。どんどん速度が落ちていって、最後はクリープを使ってノロノロと停止線までの数メートルを前進していくのですが、その後ろについているMT車からすると、このノロノロ走りはクラッチ操作のいちばんしんどいところでずっと耐えなければならず、足への負担がハンパないのです。一度止まったと思ったら、何度も再びノロノロと前に進むことも多く、その度にクラッチ操作をしなければならないので、「一回でビシっと止まってくれ!」と内心舌打ちをしています。
2つ目は、坂道の途中に信号があるところや、ショッピングモールの立体駐車場などで駐車券を取るために坂道で並んでしまうようなシーン。この時に、MT車のドライバーとしては、坂道発進というものすごいプレッシャーとの闘いとなるわけです。もし失敗したら、ズルズルと後退してしまう可能性もゼロではないため、なるべく後ろに距離をとっておいてほしいと思うもの。それなのに、きっと後続車の人はまさか前のクルマがMT車とは思わず、しっかりと真後ろについて止めることがほとんど。バックミラーを見ていると、再発進の時に一瞬、ズルっと後ろに下がってくるのを見て、「何やってんだ?」くらいの怖い顔で睨んでいる人もいます。台数が少ないとはいえ、もしかしたらMT車かもしれないと考えて、少し車間距離をあけ気味で止まってくれるとありがたいですよね。