この記事をまとめると
■車重がわずか1トン前後の軽量スポーツカー5台を紹介
■クルマの軽量化はブレーキ性能や燃費、加速性の向上に繋がるのでスポーツ走行に効果的
■ただし、軽量なクルマはある程度機能が犠牲になっている場合があるので注意が必要だ
乗らなきゃ損! 何よりも”軽さ”が売りの楽しさ満点なクルマたち
日本のダイエットビジネスは、およそ2兆円規模にのぼると言われています。確かにまわりを見渡すと、いつも誰かが「ダイエット中」と宣言している気がしますよね。
でもじつは、クルマの世界もダイエットと同じく「軽量化」のために血の滲むような努力が行われています。クルマを軽くすることは、それだけ運動性能や燃費性能に直結する重要課題。なのですが、近年は安全性能や上質感を高めるため、また電動化によって重いバッテリーを搭載しなければならないことなどで、どんどん車両重量はかさむばかり。そんななか、ある程度のそうした性能を割り切って、軽さを思いっきり楽しめるクルマもまだまだあります。
1台目は、4代目となるND型マツダ・ロードスターの登場7年目を迎える直前、全モデルに改良が施され、そこで追加された「990S」。なんと、ただでさえ軽量化されているロードスターにさらに突き詰めた軽量化を施し、車両重量990kgと、ロードスター最軽量となっています。
足もとにはRAYSの鍛造ホイール「ZE40 RS」を装着して、1輪あたり800gの軽量化を実現。前後ともブレーキ性能が強化されて、フロントにはブレンボ製の大径ベンチレーテッドディスクと対向4ピストンキャリパーを装備。こうしてバネ下重量をしっかりと軽量化したところに加えて、走行中に0.3G以上の横Gが発生した場合に、Gの大きさに応じて内側の後輪に制動をかけることで、車体が斜めにロールする動きを抑えるKPCがいい働きをしています。
その走りは、普通に一般道で走り出しただけで、すぐに「うわ、軽い!」と全身で感じるほど。低速でもヒラリヒラリと気持ちよく走れるのが990Sの醍醐味です。
2台目は、2003年に初代が登場してからベースモデルのフルモデルチェンジに合わせて登場している、スズキ・スイフトスポーツ。軽量化と高剛性を両立させる新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」の採用と徹底した軽量化の結果、3代目と比較してベースモデルで120kgマイナスを実現。
そこにトルクフルなターボエンジンを搭載して、6速MTとトルコン式の6速ATが設定されていて、車両重量はMTだと970kg。ATは990kg。2ペダルでも圧倒的な軽さとターボを武器に、直線はもちろんコーナリングスピードならスーパーカーにも負けない迫力。山道なんかはWRCに参戦していたスイフトのイメージを頭に浮かべ、思い切り楽しい走りができるのが魅力です。