
この記事をまとめると
■ETC専用出入口の普及に伴いETC非対応車向けのサポートレーンが設置
■仮ナンバー車や災害支援車両などもサポートレーンを利用する
■いまでもETCを利用していない5%ほどのユーザーにとっては重要な存在だ
ETC専用出入り口でのイレギュラーに対応
高速道路のインターチェンジで、 ETC専用の出入り口が増えている。そもそも、ETC専用のみとして追加されたインターチェンジのほか、これまで料金所形式であったインターチェンジがETC専用に変更された箇所もある。
サポートレーンは、そうした専用レーンにETCを利用しない、あるいは利用できない状態で進入してしまったクルマが利用するレーンをいう。ETC車載器そのものを装着していないクルマはもちろんだが、車載器を装備していてもETCカードを入れ忘れていたというクルマも、サポートレーンを利用することになる。
レーンには、「サポート」または「ETC/サポート」の表示がなされており、インターフォンなどで係員と通話することができ、その指示に従うことになる。
また、サポートレーンを使うクルマの例としては、仮ナンバーの場合もそのひとつになる。そのほか、公務に従事するクルマとして、警察や消防、災害ボランティアなどの車両もサポートレーンを利用する。駐留軍の車両も同様だ。
サポートレーンの使用では、現金で支払うときのような領収書にあたる利用証明の発行はできないので、ETC利用明細発行サービスを通じて出力することになる。
ETCの利用率は、令和7年1月時点で95%を超えており、ETCを活用することによる混雑緩和が期待される。その一方で、残りの5%弱はETC車載器が未装着であり、その数字は小さくても、料金所などでETC用ではない係員のいるゲートを通るクルマを見かけることはまだ多い。
さらに、ETCカードの挿入忘れといったことは誰にでもおこる可能性がある。それでいて、ETCを利用しているからとETC専用レーンを使おうとしてしまうことはありえるので、そんな万が一の際にも対処するのがサポートレーンというわけだ。