WEB CARTOP | 独自の企画と情報でクルマを斬る自動車メディア

「KUHL」が東北のファンに用意していたサプライズはデリカのコンプリートカー! ワイド化は控え目でも迫力は先代譲りな「VRARVA OCUS II」を世界初公開【東北カスタムカーショー2025】

「KUHL」が東北のファンに用意していたサプライズはデリカのコンプリートカー! ワイド化は控え目でも迫力は先代譲りな「VRARVA OCUS II」を世界初公開【東北カスタムカーショー2025】

この記事をまとめると

■2025年4月26・27日に「東北カスタムカーショー2025」が開催された

■「東北カスタムカーショー2025」に多くのファンを抱える「KUHL」がブースを出展

■三菱デリカD:5をベースにしたカスタマイズカー「VRARVA ORCUS II」を初公開した

大人気の「VRARVA ORCUS」の2代目モデルが登場

 2025年4月26日、27日の2日間に渡り、宮城県仙台市・夢メッセみやぎにて「東北カスタムカーショー2025」が開催された。同ショーには、東北エリアのショップはもとより、北関東エリアや関東エリアからもショップが自慢のデモカーをもち込むことも珍しくなく、ノンジャンルで百花繚乱なカスタムカーショーとなっていることでも知られている。

 そんな「東北カスタムカーショー」の花形であるデモカーたちのなかでも、毎年多くの来場者が楽しみにしているのが、「KUHL」のブースに展示されるデモカーたちではないだろうか。今回も「KUHL」はブースを出展、東京国際カスタムカーコンテスト2025においてドレスアップカー・スポーツカー部門で優秀賞に輝いたフェアレディZをはじめとする6台のデモカーを展示した。

 ただし、6台のうちでもっとも注目すべきだったのはフェアレディZではない。ここ「東北カスタムカーショー2025」で初お披露目となった三菱デリカD:5をベースとした「VRARVA ORCUS II」だ。

 もともと「VRARVA」には、三菱デリカD:5をベースにしたカスタマイズカーとして「ORCUS」が存在していたのだが、こちらはフェンダーを片側30mm拡幅したワイドなど迫力ボディが特徴。その一方で、車検を取得するためにはどうしても構造変更をする必要があった。そのため、「ORCUSに乗りたいのだけれど構造変更はちょっと……」という声も少なからず聞いたという。そこで今回の「ORCUS II」では、好評だったスタイリングはできる限り初代を継承し、ボディの拡幅を片側9mmに抑えて構造変更を不要にしたという。

 とはいえ、「ORCUS」と「ORCUS II」では全幅が42mmも異なっていることからも推測できる通り、当然ながらバンパーやグリル、フェンダーなどのパーツは「ORCUS II」専用として開発する必要があった。構造変更なしで乗れるお手軽仕様ではあるが、その製作は決してお手軽ではなかったそうだ。

 先に述べた通り、エクステリアは初代「ORCUS」を継承。「VRARVA」ブランドのコンセプトである近未来感を表現したフェイスは、ライト類以外はほとんどのパーツが専用品に交換されている。ここで注目したいのは、なんと言っても立体的な造形を誇るグリルだ。六角形のホールがいくつも並んで型抜きされたそれは、真空注型機によって成形されたPPウレタン製で、ボディの大きさとイカツさを強調する。日本には有名無名・大小さまざまなエアロメーカーが存在するが、真空注型機でエアロを成形しているメーカーなんて、日本全国を探しても「KUHL」だけではないだろうか。

 リヤもライト類以外はほとんどが専用品。「BRARVA」ブランドのデザインアイデンティティである横長のダクトを取り入れた個性的なスタイルは、じつはその実現のためにナンバー位置もリヤゲート上部に移設されている。このあまりに自然な変更に「KUHL」の技術力の高さを感じつつ、あまりに立体的でアグレッシブなのスタイリングに圧倒される。

 全13アイテムからなる「VRARVA ORCUS II」コンプリートキットの価格は89万円(装着にあたってはコンプリートキットに加えて46万4200円の塗装代と24万2000円の取付工賃が必要)。コンプリートカーの価格は529万円(塗装代・取付工賃込み)。ちなみに「ORCUS II」のコンプリートカーの価格は、初代「ORCUS」のコンプリートカーに比べて約70万円も安くなっている。このことからもいかに「ORCUS II」が手軽に楽しめるようになったかがうかがえるのではないだろうか。

「東北カスタムカーショー」が開催される宮城県仙台市は、その土地柄ゆえにもともとデリカは非常に高い人気を誇る。そんなエリアで初公開された「VRARVA ORCUS II」が注目されないわけがない。しかも「KUHL」は、2025年9月には「KUHL仙台港STORE」をグランドオープン予定だという。もしかしたら来年、仙台の街には数多くの「VRARVA ORCUS II」が走っているかもしれない。

画像ギャラリー

WRITERS

モバイルバージョンを終了