日産が中国電動車市場で巻き返すために用意したのはピックアップトラック! 上海モーターショーで「Frontier Pro」を初お披露目 (2/2ページ)

中国仕様の次世代EVセダン「N7」

 710個の高出力LEDを配したフロントマスク、882個のOLEDリヤコンビネーションランプ、フレームレスドア&フラッシュドアハンドルで未来感のあるエクステリアが特徴のEVセダン「N7」も上海モーターショー2025に登場した。

 バッテリーは58kWhと73kWhの2種類をラインアップ。58kWhバッテリー搭載モデルで出力160kW、73kWhバッテリー搭載モデルで200kWとなる。最大トルクは共通して305N・mを発生する。

 気になる航続距離だが、58kWhバッテリー搭載モデルで510km以上、73kWhバッテリー搭載モデルでは最大635kmとなっている。

 前席に15.6インチの大型ディスプレイを持つ広々とした室内だが、注目はシート。49個の独立したセンサーからの入力に基づき、AIを駆使してシートを調整する姿勢適応システム「ゼロプレッシャーシート」を採用している(フロントのみ)。

 また、フロントシートには12箇所のマッサージ機能を装備し、運転席においては最大60mm拡張するエアクッション機構も備えている。

「N7」は、2024年11月の広州ショーにて初公開されたが、今回の上海モーターショー2025では具体的なスペックも発表された。今月中には中国市場で販売開始される見通しだ。

競合ひしめく中国で果たしてこの2台の評価は?

 日産は「Frontier Pro」と「N7」で中国でのEV/NEVラインアップを強化する。先進的なデザインと高性能パワートレインを備えた両モデルは、競合ひしめく中国市場での巻き返しを担うキーモデルだ。この両車が中国でどこまで支持を得られるかにも注目したい。


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