関西弁と東京弁!? クルマ文化も違うのか? 東西のカスタムカーの特徴を分析してみたら面白い結果に (2/2ページ)

関西のクルマたちは見ていて楽しい!

●大阪オートメッセで見る西のカスタムの傾向

 一方、西のそばやうどんのつゆの傾向はというと、薄口醤油でさらっと薄いアメ色で、お出汁の香りと甘めの味付けが特徴的ですが、カスタムの傾向もその甘さが効いているように感じられます(個人の感想です)。

 西のカスタムの傾向というと、やはりまずは「サービス精神の高さ」が印象的です。

 カスタムビルダーとして、その腕前をアピールする内容で組み立てるのはもちろんですが、その最後の味付けに、しっかりと「観る人を楽しませる」という、エンタメ精神が効いた仕上げが感じられる車輌が多い印象です。

 人によっては、純粋に「ウケ狙い」に全振りして大胆な仕上げを楽しんでカスタムするケースも少なくありません。そして、観る側の気もちも、枠を気にせず大胆に振り切ったバランスのカスタムを毎回どこか楽しみにしているという部分もあるでしょう。

 東がノーマル車幅でストイックに極める手法を楽しむのに対して、西はパワーで押し切る大胆さがポイントになっているといっていいのではないでしょうか。

 たとえばフェンダーの処理を見ると、まず誰もがアッと思うような常識外サイズのホイールを用意して、それをなんとかして収めるという力ワザが見どころだと感じます。

 西の観客の傾向は、「すげえー」を基本に、「ええやん」とか「ウケる!」など、感心とともに楽しんでいる笑顔を浮かべているのが印象的です。

まとめ

 20〜30年前ではもっと東西の傾向の違いがハッキリしていたように思いますが、昨今ではお互いに意識し合っていたりリスペクトを向け合っていたりと、その差が徐々に曖昧になっているのも感じます。とはいえ、まだまだその違いはそれぞれの風土の特色として漂っていました。

 みなさんも、次のイベントでは東西の違いについて比較してみると、思いもよらない発見があるかもしれません。


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往 機人 OU AYATO

エディター/ライター/デザイナー/カメラマン

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スズキ・ジムニー(SJ30)※レストア中
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釣り/食べ呑み歩き/道の駅巡りなど
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