この記事をまとめると
■日本では東日本と西日本で文化がさまざまに異なる
■カスタムカーイベントとして「東京オートサロン」と「大阪オートメッセ」が存在する
■東日本のカスタムカーと西日本のカスタムカーでそれぞれクルマ作りに違いが見受けられる
クルマのカスタムにも文化がある
日本はひとつの共通の言語と文化をもつ国です。世界のほかの国々からすると狭い国土ですが、地方ごとにそれぞれの風土や気質の違いから育まれた独自の地域性をもっています。
そのなかでも、使われている方言や特産物、グルメなどの傾向を大きくわけるのが「東西」のワードでしょう。
お出汁やうなぎの焼き方など、生活の基盤となる料理は関東風/関西風と東西で分かれます。境界がどこかを決めるのは難しい問題ですが、日本列島をふたつにわける代表的なカテゴリーとしてよく使われています。
堅苦しい始まりになってしまいましたが、ここでは自動車のカスタムの傾向について、東西の違いにスポットを当てて考えてみたいと思います。
■2大カスタムの祭典で見る、東西の傾向の違い
カスタムカーの祭典で代表的なのは、毎年、年明けに千葉の幕張メッセで開催される「東京オートサロン」と、毎年2月に大阪のインテックス大阪で開催される「大阪オートメッセ」でしょう。
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東西それぞれの大都市に、各地からたくさんのカスタムカーが集結する賑やかなイベントです。それぞれのイベントでカスタム車両の取材を行ってきた筆者が、肌で感じた東西の違いを話していきましょう。
●東京オートサロンで見る東のカスタムの傾向
東のそばやうどんのつゆの傾向は、濃い口醤油を使った褐色の濃い色で、甘さ少なめのキリッとした味わいが特色ですが、クルマのカスタムについてはどうでしょうか。
東のカスタムの全体の傾向としては、多種多様な方向性のカスタムが集まってくるという印象があります。
やはり日本の中心ということ(異論はあると思いますが)で、北は北海道から、東北、北陸、中部くらいまではレギュラー扱いで、関西、中国、四国、そしてときには九州や沖縄からも出展が見られます。
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さらに、最近では国内に留まらず、中国や東南アジアなどの諸外国からの出展も目立つようになってきました。そうなってくると、、「いろいろある」としかまとめられなくなってしまいますが、関東や東北、北陸、中部辺りに絞って、強いて特色をザックリといってみると、「スマートでカッコイイ」ことが好まれる傾向があるように感じます。
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たとえばカスタムの基本形である車高短とフェンダー加工&ホイールの収め方に注目してみると、もちろんワイド&ローのスタイルが定番なのはベースにあるものの、そのなかでもエアサスを使わずにどれだけ車高を下げられるかという点や、フェンダーは純正のナロー状態のままで、いかに太いホイールを収めるかなど、「どれだけそれを極められるか」というストイックな方向に情熱を注ぐ人が多いのが、東の傾向だと感じます。
そのためか、観る人の顔を見ていると、「おおー」とか「すげえ」とか、感心感動する人が多いようです。
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