CX-5は8年でロードスターは10年! マツダ車のモデルライフが長いワケ (2/2ページ)

マツダならではの選択と集中による戦略

 それにしてもCX-60/CX-80のラージ商品群を除くと、現行ラインアップでは長寿モデルが多い印象を受けるのが正直なところだろう。

 ただし、それは2025年春というタイミングでの印象であって、切り取るタイミングによっては「マツダは矢継ぎ早に新車を投入している」と感じることもある。

 上で示したフルモデルチェンジの時期をみると、デミオ・CX-3・ロードスターという1.5リッターエンジンを中心とする3モデルは1年足らずの間に出ており、この時期は「マツダは新車攻勢がすごいなあ」と感じたユーザーも多いだろう。

 2019年からのタイミングでは、MAZDA3とCX-30とMX-30の3台を新世代商品群という位置づけで、集中してローンチしているのがわかる。

 ご存じのように、マツダはけっして大きな自動車メーカーではない。そのため新車開発リソースを集中させる必要があり、このようにフルモデルチェンジのタイミングが集中する傾向にある。

 ここ数年はFRプラットフォームを用いたラージ商品群のローンチに集中する時期だったといえる。そのためにFFプラットフォームのモデル群についてはフルモデルチェンジが実施されず、長寿モデルになっているように見えるだけであり、今後はFFプラットフォームの主力モデルが続々とフルモデルチェンジするタイミングがくるだろう。

 既報のとおり、マツダは2027年に究極エンジンSKYACTIV-Zと独自設計ハイブリッドを組み合わせたパワートレインを次期CX-5に載せてデビューさせる計画を発表している。CX-5のフルモデルチェンジについてはさまざまなウワサが飛び交っているが、少なくとも2027年までにはフルモデルチェンジを実施することは確実だ。


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山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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