部品は出ないが定期的に動かさないとならない
●多くの部品が製造廃止か欠品だと覚悟すべし
古いクルマゆえに多くのモデルで純正部品が製造廃止か欠品となっています。最近では国産車でも純正部品の再生産をはじめましたが、特定のモデル、そして部品に限定されているため、その恩恵を受けられるのは一部のユーザーのみです。いま装着されている部品が壊れたり、寿命を迎えた場合、どうにかして入手・修理しなければ、下手をすると車検をクリアできないこともあります。
旧車パーツのイメージ画像はこちら
自分が探している部品は、同じクルマを所有するオーナーも同様である場合が多く、ネットオークションに出品されると争奪戦になることもしばしばです。主治医頼みだけでなく、自分で入手経路を確保する必要があります。
●定期的に動かしてあげる必要あり
これは現代のクルマにもいえることですが、機械である以上、定期的にエンジンをかけ、走らせてあげることがコンディションの維持につながります。その際、エンジンを掛けるだけの暖機運転ではなく、できれば高速道路を含めたルートを設定し、適度な速度で走らせる必要があります。
旧車を走らせているイメージ画像はこちら
筆者の場合、どれほどいそがしくても2週間に1度、高速道路を含めたルートを設定し、1時間程度、距離にして50km前後は愛車を走らせるようにして、最後に乗った日を忘れないように、カレンダーに印を付けてチェックするようにしています。
●同じクルマのオーナーの助言は天の声
主治医はもちろん、同じクルマのオーナーのアドバイスや情報は天の声です。ネットで手軽に得られる情報がある反面、ディープな情報はやはり口コミです。とはいえ「ギブアンドテイク」の精神をお忘れなく。
旧車好きで集まっているイメージ画像はこちら
貴重な情報や部品を提供してもらえる(テイク)なら、なんらかのお礼(ギブ)は必ず心がけるようにしてください。ただ、情報を教えてほしい、部品を譲って欲しいという目的だけで近づくと間違いなく嫌われます。
●まとめ:憧れだけではどうにもならない面もある
憧れや夢を現実にしたい気もちは痛いほどわかります。若いときに憧れと勢いだけで旧車を手に入れ、手痛い目を見たことがあります。買ってから「こんなの自分の手に負えない」と気づいたのです。とはいえ、もう納車されているので返品もできませんし、カツカツのローンで大がかりな修理になったら一発アウト。所有するのが辛くなっていきました。
旧車を所有するということには、憧れだけではどうにもならない部分もあります。それゆえ、先輩オーナーや主治医の助言に耳を傾けた上で、決断を下してみてください。