会場内は右も左も伝説のクルマたちばかり
また、ホンダは歴代プレリュードの展示が中心だった。初代から東京オートサロンなどで公開されていた新型の6代目までを展示した。
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なお、メーカーとしての出展はなかった日産だが、会場内には「ニッサンとイタリアンのクリエーション」というコーナーが主催者によって特別展示された。1960年のトリノショーで話題を呼んだプリンス・スカイラインスポーツは、天才と称されるジョバンニ・ミケロッティの作品。
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1964年式のダットサン・ブルーバード1200DXは2代目モデルだが、このデザイン原案はピニンファリーナが提供したとされている。1985年式のマーチ・コレットも同じく原案はジウジアーロが手がけている。
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さらに2018年から2019年にかけて、GT-Rとジウジアーロが率いるイタルデザインがともに50周年を迎えることを記念して、世界限定50台でリリースされたGT-R 50 by Italdesignも展示された。
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インポーターからもポルシェやランドローバー、ケーターハムやマセラティという歴史あるブランドと、新しいところではBYDも出展。サプライヤーでは、日本ミシュランタイヤやオイルのフックスジャパンなどがブースを出していた。
もちろん、ヘリテージカーの販売会社も約20社が選りすぐった名車を展示。すでに「売約済み」というタグが掲げられた魅力的なモデルたちも含めて、来場者の垂涎の的となっていた。
また、タミヤのブースでは、1976年と1977年の2年間だけ参戦した6輪のF1マシンのタイレルP34を展示。1976年の第4戦スウェーデンGPではジョディ・シェクターが優勝し、パトリック・デパイエも続いてワンツーを達成している
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そして、今回もっとも多くの視線を集めたのは、ランチアの名車の原型になったストラトスHFゼロだろう。デザイナーはランボルギーニ・カウンタックやミウラを手がけたマルチェロ・ガンディーニ。1970年のトリノショーに出展されたプロトタイプが今回、日本に初めて上陸した。
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全長は3.58mで全幅は1.73mという数値だが、全高はなんと0.83m余り。もちろん市販車になった段階では改められたが、この高さで2名の乗員のスペースを確保していることに驚いた。しかも、このクルマは当時のWRCに出場していたフルビアHFのシャシーを利用しているとのことで、一時は不動車になったが、現在はレストアされて走行可能とのことだ。
今回、これらを見ることができたチャンスに感謝したい!