いろいろな部品の組み合わせと試行錯誤でたどり着いた現在地
コクピットには、レカロのRMS2600AとSR-6が、それぞれ運転席と助手席に装着されていて、追加メーターはチューニングカーでよく見られるダッシュ中央にズラリ並べるのがじつは保安基準に不適合なことから、Defiのディスプレイを右端の見やすい場所に配している。
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走りに関しては、FA24型エンジンの本体には手を入れず、吸排気の効率を上げるとともに、達人がいるSA浜松の協力のもと、現車合わせでECUをつきつめてパワーを引き出している。マフラーは軽さにこだわり、SARD製のフルチタンマフラーTi-Zをチョイスした。
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トランスミッションはノーマルだが、ファイナルギヤを落とし、パワートレイン一式のマウント類と伝動系を強化したほか、ゆるめに組んだ1.5WAYのLSDを組み込んでいる。
足まわりもお客さまへのフィードバックを考えつつ、タイヤ銘柄やサイズやサスペンションの仕様をいろいろ試しているところで、取材時にはブリヂストン製の12Dの245サイズが装着されていた。
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これにSPIRIT製のスペックSのサスペンションキットを、ややハード目のスペックにして組み合わせている。バンプラバーの使い方をこれまでとは考え方を変えて、よりタイヤの性能を引き出せる特性が得られるよう組み合わせを工夫したという。
ブレーキについては、あえて超メジャーではなく関西ならではのブランドである「制動屋」のフロント4POT、リヤ2POTブレーキKITを装着し、タイヤのグリップに見合うキャバシティを確保している。
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また、外からは見えないポイントとして、パワートレインのところでも少し触れたブッシュ類の強化により無駄な動きを抑えるとともに、レイルやオクヤマといった競技系ブランドによる車体補強のブレース類を必要な箇所に追加していることも挙げておこう。
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「いいものを寄せ集めるだけじゃなくて、それをどう料理するかがもっと大事です」と、前出の小杉さんも強調していたとおり、いろいろ組み合わせてさんざん試行錯誤して、ようやくここまでたどりついたところだという。はたしてどんな乗り味なのか、六甲を走った印象を近いうちにお届けしよう。
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