
この記事をまとめると
■新車価格の高いクルマが中古車になると一気に安くなるのには理由がある
■超高級車の場合は新車時に比べて需要が少なくなるモデルがある
■大がかりな修理が必要な時期に差しかかっているなど高額修理が必要そうなものは安くなる傾向にある
安い中古車には必ず理由がある
買う・買わないは別にして、多くのクルマ好きがついついやっているであろう「中古車ウオッチ(パトロール?)」。本気モードのときは手に入れようとしているクルマしかチェックしませんが、通常モードのときは気もちに余裕があるからなのか、思わぬ商品車を見つけることがあります。
ときどき「このクルマがなんでこの価格で買えるんだ!?」と目を疑ってしまう商品車を見つけると、ほかの売りモノの相場はどうなのかチェックしてしまうのは筆者だけでしょうか。
もともと高いクルマが中古車になると一気に安くなる。それには理由があります。その5つを考察してみました。
1)単に中古車として人気がない
ほとんどの激安車は悲しいかな、この事実に集約されてしまいます。ニューモデルとして華々しいデビューを飾っても、モータージャーナリストの皆さんが絶賛しても、最終的に評価を下すのは一般ユーザーです。また、新車時には人気があっても、中古車になった途端まったくといっていいほど需要がないモデルも存在します。
25年落ち、走行距離10万キロの国産スポーツが、なぜ当時の新車かそれ以上の価格で販売されているのか。それは「供給<需要」の図式があるからです。新車とそれほど変わらない(あるいはそれ以上の)価格で販売されている中古車は需要がある(人気が高い)モデルとみて間違いはないでしょう。
2)壊れやすい
電装系、トランスミッション、エンジン……。モデルやメーカーの製造時期によって壊れやすい部品があります。いわゆる「爆弾を抱えている可能性が高い」モデルは、中古車相場も安く設定されがちです。販売店が「このクルマは壊れたらお金がかかりますよ」と教えてくれることもありますが、売りたいがゆえに黙って販売するケースもあるので要注意です。契約のハンコを押す前に故障の傾向や費用などを調べておく必要があります。
年式よりも低走行・内外装のコンディションも申し分なし。軽い板金塗装は行っていても修復歴はない。それでいて妙に割安感があるなと感じたら「何らかの訳あり」である確率が高いでしょう。