クルマは安くなっても税金や修理費が安くなるとは限らない
3)税金が高い
毎年5月のG.W明けのころ、ポストに投函される「自動車税の納税通知書」。ご存じのように、エンジンの排気量が増えれば増えるほど税額も高くなっていきます。乗用車の自動車税を例に挙げると、2000cc超2500cc以下であれば4万3500円。2500cc超3000cc以下は5万円。3000cc超3500cc以下は5万7000円です。3500cc超4000cc以下になると6万5500円となり、4000cc超4500cc以下では7万5500円、4500cc超6000cc以下だと8万7000円です。
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さらに、新規登録からガソリン車は13年以降(ディーゼル車は新規登録から11年)で約15%も加算されます。さらに、自動車重量税にいたっては、新規登録から13年で約40%、18年経過後では約53%も加算されます。ある程度、年数が経過したクルマで、なおかつ大排気量のクルマを所有する場合、故障プラス高額の税金を払うという「覚悟」が必要です。
4)燃費が悪い(さらにハイオク指定)
ハイオクガソリンの全国平均価格がリッターあたり190円を超えてくる昨今、大食い(燃費が悪い)のクルマが敬遠されるのは仕方がないことだといえます。満タン給油で1万円をオーバーするクルマで遠出するなんて、よほど経済的に余裕がある人でもない限り考えてしまいます。
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5)大がかりな修理が必要な時期が目前に迫っている。
エンジンやトランスミッションのオーバーホール、あるいは載せ替えなど……。確実に数十万円単位の出費となることがわかった時点で泣く泣く大切に乗ってきた愛車を売却した経験はありませんか? その修理代は誰が負担するのかといえば、次期オーナーとなる人です。
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大がかりな修理の時期が迫っていることを承知のうえで購入するのであればよいのですが、知らなかった場合、悲劇が起こります。個体差でなく、そのモデルの弱点であった場合、事前にネットで調べればわかることも多いので、きちんと確認するようにしてください。
まとめ:安いのには(必ず)理由がある
このように、もともと高額なクルマが中古車になったとたん、安価で販売されているのは(必ず)理由があります。掘り出しモノがないとはいいませんが、良くも悪くも値段相応です。「安物買いの銭失い」という言葉がありますが、ある程度覚悟している、自身のSNSやYouTubeのネタとして買う、というのであればいいのですが、万一の奇跡を望むのはナシです。
そういった悲劇も「カーライフの醍醐味」だと笑って済ませられる度量が欲しいところですが、現実に起こりうると……、なかなかそうはいかないのが現実だったりします。