
この記事をまとめると
■販売されている新車の最高額は調べやすいがクラシックカーともなると未知数だ
■オークションを通じて販売された世界最高額のクルマの上位10台はフェラーリが多い
■世界最高額のクルマは180億円を超えるプライスとなった
想像を絶するクラシックカーオークションの世界
「世界でイチバン高いクルマって何なのだろう」
クルマ好きの間では、よく聞かれる会話だ。もちろんそれが新車ならば答えは比較的簡単に見つかるだろう。一般的なカタログモデルならば、新車価格表というものがあるし、少量生産、しかも限定のハイパーカーでも、そのあたりの情報はだいたいのところは得ることができる。
だがこれにクラシックカーが加わると、話はかなりややこしくなる。クラッシックカーの人気は、もちろんブランドや希少価値、あるいはそのモデルそのものの履歴によって大きく変化するし、何よりその時点での経済情勢による影響も絶大だ。
そのようななかで、現在のクラッシックカーの価値を見極めるひとつの大きな指標となっているのが、世界各国で開催されるメジャーオークショニアによるオートオークションだ。
世界最古のオークショニアであるサザビーズが、それまでのRMオークションを買収して新たに設立したRMサザビーズ、あるいは伝統のペブルビーチ・コンクール・デレガンスではオフィシャルオークショニアの役割を務めるグッディング&カンパニー、さらにはボナムスやアールキュリエル、バレット・ジャクソンといった著名なオークショニアが開催するオークションには、その注目度の高さから高額落札が予想されるモデルがメインアイテムとして出品されることがほとんどで、その落札価格は常に世界中のマニアの話題となっている。