
この記事をまとめると
■スバルが新型BEV「トレイルシーカー」と改良型「ソルテラ」を初公開
■トレイルシーカーは375馬力で一充電航続距離は約417km
■ソルテラはバッテリー容量を改良して航続距離を大幅アップ
スバルの新型BEVがニューヨークで初公開
スバルがBEVを採用した2台を2025ニューヨーク国際オートショーで世界初公開した。お披露目されたのは、クロスオーバーユーティリティビークルの新顔「トレイルシーカー」と、2021年デビューの「ソルテラ」の改良モデルだ。日常から本格アウトドアまで、あらゆるシーンをカバーする性能を有し、使い勝手にも優れたこの2台は、2025年以降に米国市場へ投入される予定だ。
⚫︎実用性とEVの走行性能を両立した「トレイルシーカー」
ニューモデルのトレイルシーカーは、スバルのグローバルBEVラインアップの第2弾。74.7kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載し、米国仕様で航続距離260マイル(約417km)以上を実現。モーターは前後に配置し、システム合計375馬力の力強い加速を楽しめる。
外観には、BEVらしい先進感とアウトドアを感じさせるタフネスさ、そして優れた空力特性を融合したデザインを採用。
インテリアは横基調のすっきりしたレイアウトで、開放感ある居住空間を確保している。カーゴルームは大容量かつフラット、ラダータイプのルーフレールも備え、多彩な積載ニーズに応える。
新型トレイルシーカーは、2026年以降にスバルで生産し、米国市場で導入を予定している。
⚫︎航続距離が25%アップした「ソルテラ」改良モデル
2021年に登場したソルテラは、スバル初のグローバルBEVとして好評を博したモデル。今回公開された改良モデルはバッテリー容量を拡大し、航続距離を約25%向上している。急速充電性能も強化し、10%から80%までを約30分で完了できる(–10℃/150kW充電器時の試算値)ため、長距離ドライブでの使い勝手が大幅にアップしている。
エクステリアは新意匠のヘッドランプとバンパー、発光式六連星オーナメントなどを採用し、空力性能を損なわずに都会的な上質感を演出。
インテリアは「トレイルシーカー」同様、インパネを横基調に改め、居心地の良さを重視した開放的なデザインとなった。
さらに、XTグレードの追加により、最大338馬力まで引き上げられた高出力版を設定。低速から高トルクを発揮するEVの特性とスバルのAWD技術を組み合わせ、多様な路面でも安定した走りを提供する。
ソルテラ改良モデルは、米国市場で2025年中の導入を予定している。
⚫︎トヨタとスバルの技術と信頼が生む“電動SUV新時代”
トレイルシーカーとソルテラ改良モデルは、いずれもトヨタとスバルのエンジニアが「もっといいクルマづくり」を掲げて共同開発した成果だ。どちらもトヨタの電動プラットフォーム技術とスバルの水平対向エンジン、そしてAWDノウハウが融合し、EVの効率性とSUVの走破性、そして安心感を両立させた電動SUV新時代の到来を感じさせる2台となっている。