車両も装備も用意してくれて仲間内で楽しめるジムカーナイベントが誕生間近! フォーミュラジムカーナの新たな試みを社長から一般社員まで交通タイムス社一同で体験してみた (2/3ページ)

初ジムカーナは大盛り上がり!

 今回参加したのは、「5FIVEX 美浜スーパージムカーナシリーズ第1戦」という、わりとガチっぽいローカルシリーズ。どうやら東海エリアでは人気イベントなんだそう。そんなイベントに参加した交通タイムスのメンバーは以下だ。

・社長&編集総局長コンビ(宮木・山本):両者ジムカーナ経験なし

・フォーミュラジムカーナ出身コンビ(立花・古谷):両者ジムカーナ経験あり

・CARトップ&WEB CARTOP編集長コンビ(三澤・藤田):両者ジムカーナ経験なし

・Xacar86&BRZマガジン編集長&輸入車オタクコンビ(大野田・清家):両者ジムカーナ経験なし

・レース経験者コンビ(石田・井上):両者ジムカーナ経験なし

 準備頂いた車両が5台とのことで、1台を2人でシェアする方式となった。なお、弊社には前述のフォーミュラジムカーナを経由して入社したガチの経験者が2名いる。うち1名、古谷に関してはプライベートでもジムカーナに参戦し続けている反則新人。一応先輩的にはプライドもあるので倒さねばならないが……やる前からちょっと勝てなそうなオーラが。

 古谷は参戦前から鼻をほじって余裕そうな面構え。なお、立花も以前イベントでジムカーナを走っていたが、経験者なだけあってその腕はかなりのもの。これにも勝てないだろうなぁと思いながら、表情だけは倒す気満々で演じていた。一応先輩なので。

 車両は、今までのフォーミュラジムカーナで使われていたヴィッツGRMNではなく、GR86(アプライドD型)に2025年より一新。全車ATとなっており、今回使った車両は走行距離数百キロのド新車。なんと恐れ多いこと。

 足まわりには車高調整式サスペンションが奢られ、減衰のセッティング変更は可能となっている。車内はBRIDE製のバケットシートと4点ハーネスが装備されるだけでほぼノーマル。タイヤは大会当日は各会場で用意されたものになるが、今回は新車装着のミシュラン・プライマシー4であった。

 大会エントリーが済むと、コースウォークとドライバーズミーティングが始まる。ジムカーナでは、サーキットや広場のなかに作られたコースを走るので、毎回コースが異なるのが特徴。パイロンで作られたスラロームや、パイロン周囲をぐるぐる回ったりと、スピードレンジは低いがやることが多く、コースを覚えられない……なんてことも珍しくない。なので、紙で貰ったコース図を頼りに、自らの足で歩いてコースを何回も確認する時間があるのだ。

 そんなジムカーナど素人の我々に対して今回、強力すぎる助っ人が2名今回ついた。

 1人が、全日本ジムカーナで活躍する全日本ジムカーナの最高峰クラス、JG1にEGヤリスで参加する津川信次選手。通算成績は全日本選手権69勝、10度のチャンピオンを獲得という職人だ。

 もう1名が、全日本ラリーやジムカーナに参戦するチームアイセロの代表を務める牧野太宣選手(普段は牧野タイソンの名でエントリー)だ。ちなみに牧野選手はフォーミュラジムカーナのコース担当などをしているので、立花と古谷にとってはお馴染みの方。

 走る前にこの2名のエリートドライバーに、「コースの覚え方」、「ジムカーナの走り方」、「クルマの操り方」などなど、きめ細かく走る前に教えてもらう。選手2名で考え方などが異なるところもあるので、教え方は若干異なるが、どちらもとても覚えやすく、すらすら頭に入ってくる。まるで学習塾やスキー・スノーボードのマンツーマンレッスンを受けてるような感覚だ。

 こうして教わったことを短時間で頭に叩き込み、いざ本戦へ…‥。

 なお「5FIVEX 美浜スーパージムカーナシリーズ第1戦」は、「練習走行1回」「予選走行2回」「決勝走行2回」「反省走行1回」というプログラムが組まれている。予選でタイムが速かった人を上から順に並べ、4〜5クラス(参加台数により異なる)に振りわける形だ。1クラスあたり6.7台前後となる。クルマに関するルールは緩く、GT-RだろうがワゴンRだろうがタイムがすべて。全車ごちゃ混ぜだ。

 結果、「山本・立花・石田・井上」がチャレンジクラス、「三澤・藤田・清家・古谷・大野田」がエンジョイクラスとなった。古谷は経験者だが、予選のタイムを測る機械をつけ忘れてタイムなし! で、この位置となったとのこと。

 練習走行では、それぞれ「何モードで走るか」、「何速で抜けるか」などなど、独自の考えなどを試したあと、社員同士で相談し、メインイベントである決勝をあっという間に迎えた。

 まず筆者だが、じつは初めて乗るGR86のAT車が相棒であったが、これが意外にも乗りやすい! ド素人なのに玄人っぽく無意味に(!?)電子制御はすべてOFFとしたが、危ない挙動も出ず、少しカウンターを当てることがあるくらいで、スパスパ走れる。しかも、このイベントの参加が決まった瞬間から懸念していた、ミスコースを1回もしないという結果に。さらにはパイロンタッチなどのペナルティもなく、全ヒートノーペナルティで完走となった。ジムカーナって面白いじゃん!

 一方相方となっていた石田は、さすがのベテラン。「ジムカーナなんてやったことねぇよ!」なんていっていたにもかかわらず、トップに近いタイムを何度も記録。さらに速い人たちがあとから更新していくのだが、出走時点で1番なんて結果も。別に競っているわけではないが、さすがに完敗である。

 注目の立花も好成績を記録。ついこの間まで自動車部で活動していただけに、社員のなかで見ると異次元の走りだ。凡ミスで下のカテゴリーとなった古谷も同様に快走で余裕綽々とはこのこと。この2名の速さは、それぞれのカテゴリーで1位という結果がすべてを物語っている。石田をはじめ、誰も敵わなかったのであった(石田は後日夢に出るほどこの結果が悔しかったそう)。

 そのほかの社員も初めてながら大健闘。少しトラブルもあったが、全員無事に完走し、初ジムカーナを楽しんだ。

 結果として、チャレンジクラスでは立花が堂々優勝。3位に石田が食い込む。エンジョイクラスでは古谷が優勝。3位に清家が入るといった形で、さすが自動車メディアがメインの会社だけあって、しっかり痕跡を残した結果となった。ちなみに井上は6人中5位であった。情けない!


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WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

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