RAV4 PHEVがバカッ速! ラリーで2連勝というから「グラベル」かと思いきや「ターマック」だった!! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■全日本ラリー選手権の第2戦「ツール・ド・九州」が開催された

■2025年から新設されたJN-XクラスにはトヨタRAV4 PHEVが参戦している

■RAV4 PHEVはグラベル戦には参戦せず未舗装路での実力は未知数

SUVだけどターマックが得意なRAV4

 全日本ラリー選手権・第2戦「ツール・ド・九州」が4月11〜13日、佐賀県唐津市を舞台に開催。各クラスで激しいタイム争いが展開されたのだが、そのなかで注目を集めていた一台が、天野智之選手/井上裕紀子選手が投入した53号車「TRT DL RAV4 PHEV」だ。

 同モデルは文字どおり、トヨタRAV4 PHEVをベースに開発されたラリー車両で、天野選手/井上選手は2025年の開幕戦「ラリー三河湾」より同マシンを投入。対象クラスは2025年に新設されたJN-Xクラスで、見事にデビューウィンを達成していたのだが、果たしてRAV4 PHEVは、ラリー競技車両としてどのような特徴があるのか?

 というわけで、ツール・ド・九州でドライバーの天野選手を直撃してみると、RAV4 PHEVの意外なパフォーマンスが見えてきたのである。

──まず、天野選手は昨年まで1800cc以下のAE車両(電気モーターまたは電気モーターとエンジンを併用して動力とする車両)を対象とするJN-6クラスにトヨタGRアクアで参戦していましたが、今年からJN-XクラスにRAV4 PHEVで参戦していますよね。そのきっかけはなんだったんでしょうか?

天野選手:今年からJN6クラスに代わって、JN-Xクラスが新設されましたが、その最大の特徴が、排気量が2500cc以下まで拡大されたこと。これによって対象とする車両が増え、PHEVが使えるようになりました。トヨタでもPHEVは何種類かありますが、自分の会社(注:豊田自動織機)が作っていること、そしてトヨタのハイブリッドのなかでは戦闘力がもっとも高そうだったので、RAV4 PHEVにしました。

──なるほど。それにしてもJN-Xクラスは排気量が増えたことで、トヨタではプリウスもよさそうですね。あとは三菱のエクリプスクロスPHEV、アウトランダーPHEV、マツダならCX-60とかも対象になると思いますが、実際、SUVでラリーを走った感想はいかがですか?

天野選手:RAV4はグラベルだけでなく、ターマックでも速い。特別なチューニングをしなくても舗装路を攻略できます。実際、RAV4はサーキットで走ってもかなり速いですよ。ラリーでは細かいコーナリングが難しいんですけど、高速コースはめちゃくちゃ速いです。


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廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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