5ナンバーセダン最後の砦「カローラアクシオ」終売ってガチで痛いぞ! 実質代わりは存在しないものの代替車を考えてみた (1/2ページ)

この記事をまとめると

■2025年10月で生産終了が決まったカローラアクシオは国内最後の5ナンバーセダンだった

■多様なパワートレインでニーズに応えてきたが代替となる新車は極めて少ない

■3ナンバーのカローラセダンやスイフト、フィットなどが用途別の後継候補に挙げられる

5ナンバーセダン最後の砦が消滅

 2025年2月、トヨタは「カローラアクシオ」が2025年10月で生産終了することを発表した。カローラシリーズがフルモデルチェンジしたあとも、日本市場に合った5ナンバー(小型車)サイズの手ごろな3BOX(独立したトランクをもつ)スタイルのセダンとして支持されてきたカローラアクシオが消えることになる。

 あらためて整理すると、「最後の5ナンバーセダン」であるカローラアクシオについては、たしかに数年前から風前の灯火といえる状況ではあった。

 現行モデルのデビューは2012年とロングセラーであり、2019年にフルモデルチェンジした「カローラセダン」が本家といえる状況になっていた。ただし、カローラセダンは全幅1745mmと3ナンバーになっている。日本市場では5ナンバーであることにこだわるユーザーが一定数存在することから、カローラアクシオが継続生産・併売されてきたことで生きながらえてきたというのが現実だ。

 しかも、カローラアクシオは「EX」だけのモノグレード構成となるなど、終売へ向けてラインアップを絞っている状況にあった。とはいえ、1.5リッターハイブリッド(FF)、1.5リッターガソリンFF(CVT/5速MT)、1.5リッターガソリン4WD(CVT)と4種類のパワートレインが選べるようになっていたことも事実。5ナンバーセダンにこだわるユーザーのさまざまなニーズに応えるモデルとなっていた点は、トヨタの良心を感じさせるものだった。

 いよいよ5ナンバーサイズの3BOXスタイルのカローラが消滅するというのは、そうした「5ナンバーのセダンでなければ!」というユーザーがかなり減ってきたことを示しているともいえる。それでも、「カローラアクシオがなくなってしまったらどうすればいいのか」と悩むオーナーもいることだろう。

 とはいえ、5ナンバーサイズの3BOXセダンという選択肢は、少なくとも国内正規販売モデルにはもはや存在せず、純粋にカローラアクシオの代わりになるクルマを新車で購入しようというのは不可能に近い。

 カローラアクシオに求めてきた要素やクルマ選びの譲れない条件に優先順位をつけて、次なる愛車候補を探すしかないだろう。


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山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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