公道を走るクルマにおいてはデメリットづくめだ
この音が好きでやるならば構わない。それ自体が法律に触れることもないが、気をつけたいのは触媒のダメージ。排気管内で爆発が起き、触媒にダイレクトに排気ガスが当たるので、触媒がダメージを受けやすい。ボロボロになった触媒は排気抵抗になってしまったり、排気ガスの浄化性能が落ちてしまったりする。
レーシングカーでは触媒はないことがほとんどなので問題はないが、ストリートカーでは触媒は必須。となるとバブリングには多大なるダメージを覚悟せねばならない。バブリングのために触媒を外してしまう人もいるが、もちろんそれで公道走行はNGである。
触媒がないため火を吹くレーシングカー画像はこちら
また、ターボのタービン自体も常に排気ガスによってまわされることになるので熱的に厳しい。タービンが極端な短命になったとしても仕方がないことである。WRCやレースの世界では毎日タービン交換してもいいわけで、耐久性を犠牲にしてでもコンマ1秒を削ろうというチューン。タービンは消耗品になってしまうのだ。
最近ではNA車でもECUチューンによってバブリングが可能なクルマもあるという。そもそも、競技由来のターボをタイムラグなく使うための技術だったはずが、NA車でやってもなんの意味もない。むしろ、NA車でできちゃうこと自体がおかしいわけである。
バブリング自体は個人の趣味なので構わないが、触媒には多大なるダメージを与えるチューニングなので、そのことを把握した上で行ってもらうようにしてもらいたい。