名優と共に思い出す劇中車! アメリカ映画に登場するクルマの車種選定は「こだわりの塊」だった (1/2ページ)

この記事をまとめると

■人気ハリウッド俳優のヴァル・キルマー氏が亡くなった

■ヒートなどのアクション映画に多数出演していた

■アメリカ映画における劇用車は設定の上に選ばれていることが多い

名優の訃報で思い出すアメリカ映画の思い出

 人気ハリウッド俳優のヴァル・キルマー氏が、現地時間の2025年4月1日に65歳という若さで他界した。心からお悔やみを申し上げたい。

 ヴァル・キルマー氏が亡くなったという報道では、代表作としてトップガンシリーズを挙げるメディアが多かった。1986年に公開されたトップガンはまさに彼の出世作であり代表作であるのは明らか。ただ人気俳優だけにほかにも数々の作品に出演している。

 筆者が彼の出演作として挙げるとすれば間違いなくヒートとなるだろう。監督はマイケル・マン氏。筆者が20世紀最高のクライムアクションのひとつとして愛してやまない、TVシリーズのマイアミバイスを監督したことでも有名である。あくまで個人的な感想となってしまうが、マイケル・マン作品ではトム・クルーズ氏がロサンゼルスを舞台に冷徹な殺し屋を演じたコラテラルなどでも感じるのだが、夜のシーンを綺麗に描いているところである。クライムアクションとなれば夜のシーンも多くなる。その夜のシーンを綺麗に映し出すマイケル・マン作品は筆者の大のお気に入りである。

 ヒートは1995年に公開されており、ロサンゼルス市内中心部及び周辺で大規模に銃撃戦などのアクションシーンが撮影された最後の作品などとも呼ばれている。

 刑事役のアル・パチーノ氏と、強盗団の首領を演じるロバート・デニーロ氏のダブル主演が話題ともなった作品である。ヴァル・キルマー氏はその強盗団の一員として出演していた。

 ロサンゼルス市内中心部での警察と強盗団の激しい銃撃戦では、次々と被弾して大破していく、シボレー・カプリス・クラシックのパトカーを見て興奮したりしたのだが、シーンごとに、演出効果を高めるような車種が選ばれていたのも印象的であった。最近ダッジ・チャージャーのポリスカーを使ったカーアクションのある映画を見たが、それなりにカプリスなどよりダウンサイズしていることもあり、シボレー・カプリスやフォード・クラウン・ビクトリアのようなフルサイズセダンのころのような迫力を感じないのは筆者だけだろうか。

 ヒートのなかでも印象に残るのが、夜のフリーウェイでキャデラックを運転する、ロバート・デニーロ氏を、アル・パチーノ氏がインフィニティJ30(日産レパードJフェリー)で追跡するシーンである。そもそもロサンゼルスLOVEであり人生で通算70回ほどロサンゼルスを訪れ、気ままにレンタカーを運転している筆者なので、夜のシーンとはいえども、自分が実際走ったことのあるフリーウェイを映画内でも走っているのかがわかるのも嬉しかった。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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