あいかわらず続くトヨタの一強状態
長らく断続的に新規受注停止の続いているトヨタ・ノア&ヴォクシーを合算すると、1万5853台、一方の日産セレナは9497台となっている。ときおり再開する新規受注で確実に受注台数の上積みを行っているようなのだが、このクラスでは「待ってでもノア&ヴォクシーに乗る」という動きが定番化しているようだ。
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ちなみに、トヨタの中古車では断続的に新規受注停止を行うノア&ヴォクシーや、ひんぱんに新規受注停止となるカローラクロスでは、当然ながら高年式の中古車が少ないこともあり、中古車相場が新車並みかそれ以上となっている。新車が発注できないなら中古車という選択もなかなかできず、新車で発注して納車を待つという動きが一般的となっているようである。
そんなトヨタだが、本稿執筆時点でアクアが緊急に新規受注停止となっているというトピックが舞い込んだ。これは生産工場周辺で雹(ひょう)が降り、工場敷地内にストックされていた完成車が雹(ひょう)害を受けて出荷できない状況となり、急遽生産をやり直すためのものとのことであった。
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また、登録車のみで47位に日産フェアレディZが938台でランクインしている。ようやく日本国内でも納車がはじまったと、一部クルマ通の間では話題となっている。
軽自動車のみでは2位のスズキ・スペーシアが前年比92.1%と少し元気がないように見える。ホンダN-BOXが前年比116%、さらにダイハツ・タントが前年比1223.2%と驚異的な復活を見せていることから見て、この2車に気合い負けしてしまったのかもしれない。本稿執筆時点でも、タントについては5万円の購入サポートと5万円オプションキャンペーンを展開しており、販売促進活動が続いていた。
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販売ランキングには直接関係ないものの、1月末の5ドア版シエラともいえるスズキ・ジムニー・ノマドが発表されると、ジムニー・シエラの中古車相場の下落傾向が目立ってきた。一方で、軽自動車規格のジムニーは逆に相場が上昇傾向にあり、ジムニー・ノマドの登場により、シエラとジムニーで明暗をわけているようである。
今後のトピックとしては、エステートが追加されたクラウンシリーズの販売台数の動向あたりが気になるところである。
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2025年3月単月締め新車販売ランキングトップ30
ホンダN-BOX 2万3627台
トヨタ・ヤリス 1万6483台
スズキ・スペーシア 1万6463台
トヨタ・カローラ 1万6353台
トヨタ・シエンタ 1万2644台
ダイハツ・タント 1万2012台
ホンダ・フリード 1万1107台
日産ノート 1万11台
トヨタ・プリウス 9744台
ダイハツ・ムーヴ 9579台
トヨタ・アクア 9527台
日産セレナ 9497台
トヨタ・ノア 8496台
スズキ・ハスラー 8379台
日産ルークス 8360台
トヨタ・アルファード 8230台
ホンダ・ヴェゼル 8149台
トヨタ・ルーミー 7477台
トヨタ・ライズ 7399台
トヨタ・ヴォクシー 7357台
トヨタ・ハリアー 7156台
ホンダ・フィット 7013台
ホンダ・ステップワゴン 6921台
スズキ・ワゴンR 6753台
トヨタ・クラウン 5889台
ダイハツ・ミラ 5877台
ダイハツ・タフト 5745台
三菱デリカミニ/eKシリーズ 5421台
日産デイズ 5206台
スズキ・ジムニー 5141台