この記事をまとめると
■レクサスのプレミアムSUVである新型GX550が日本での販売を開始した
■オフロード向け「OVERTRAIL+」と上質な移動体験を重視した「version L」を設定
■3.5リッターV6ツインターボエンジンや最新制御技術により多様なシーンでの走りを実現
ラグジュアリーさと悪路走破性を兼ね備えたプレミアムSUV
レクサスは、2025年4月3日に「GX550」の販売を開始した。先行して発売されたOVERTRAIL+に加え、全乗員に上質な移動体験を提供する7人乗り仕様「version L」を国内向けに新たに設定したことがトピックとなる。
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レクサスGXは、2002年より北米を中心に販売されてきたモデルで、ボディオンフレーム構造による高い走破性と、LEXUSらしい上質なデザインを兼ね備えている。これまでに約30の国と地域で累計約40万台が販売されており、かつては日本国内の「ランドクルーザープラド」の姉妹車でもあった。
エクステリアデザインは、高い走行性能を支える機能性と動的性能に根ざしたプロポーションを追求した。冒険心を刺激する外観でありながら、快適な運転をサポートする操作性を兼ね備える。
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インテリアについては、レクサスらしい高級感にこだわりながらもオフロード走行時の全方位における視認性に配慮。使い勝手を高めた快適な空間とした。
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新型GXは、あらゆる路面で上質な走りを実現するため、耐久性と信頼性に優れるGA-FプラットフォームをベースにGX専用設計の短いオーバーハングを実現し、ステアリング支持剛性やラジエターサポート周辺の補強、リヤボディの剛性強化により、オンロードでの素直な操舵性と扱いやすさも追求した。
さらに、高出力・大トルクの3.5リッターV6ツインターボエンジン、最適化されたサスペンションジオメトリによる車両安定性、ボディの高剛性化による操舵性の向上といった技術を備えるほか、リヤリジッドサスペンション方式と長いホイールアーティキュレーションによって、悪路での高い路面追従性も確保している。
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そうした本格オフローダーのような側面をもちながらも、不要な路面情報を遮断し、集中した運転を可能にするEPS(電動パワーステアリング)やE-KDSS(電子制御式キネティック・ダイナミック・サスペンション・システム)などにより、本格オフローダーでありながらレクサスらしい静粛性や走行感も実現している。まさに、コンセプトとして掲げる「ザ・プレミアム・オフローダー」という名にふさわしいモデルとなっているだろう。
ここからは、GXに用意されたふたつの仕様「OVERTRAIL+」と「version L」について紹介する。
先行して発売されていたOVERTRAIL+は、オフロード志向のモデルだ。専用のエクステリアデザインとカラーリングを採用し、E-KDSSやマルチテレインセレクト、クロールコントロール、マルチテレインモニターといったオフロード支援機能を備えている。専用シートは乗員の疲労を軽減し、AUXスイッチによりカスタマイズ装備の割り当ても可能とした。
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対するversion Lは、よりオンロード向きの高級仕様。調光パノラマルーフと電動シェード、大径タイヤを強調する22インチ鍛造アルミホイール、電動格納式ステップなどが採用される。なお、OVETRAIL+は5人乗り仕様のみ、version Lは7人乗り仕様のみの設定となる点には留意したい。
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価格は、GX550 OVERTRAIL+が税込1195万円。GX550 version Lが税込1270万円となる。
デザイン、走行性能ともにLEXUSの哲学が息づく本格オフローダーとして、GXは新たな選択肢となるだろう。