この記事をまとめると
■ダンロップから新製品「SPORT MAXX LUX」が登場
■静粛性を前面に打ち出すプレミアムコンフォートタイヤだ
■木下隆之さんが「SPORT MAXX LUX」を装着したGLC220dに試乗
「SPORT MAXX LUX」は72サイズをラインアップ
時代の変化をしみじみと感じる。ダンロップが開発した新製品「SPORT MAXX LUX(スポーツ・マックス・ラックス)」は、高性能プレミアムブランドに属するタイヤだ。しかし、スポーツマックスシリーズのなかでは異色の存在である。従来のシリーズが走行性能を強調してきたのに対し、このモデルは静粛性を前面に打ち出している。
とくに注目すべきは、従来のスポーツカーやセダン向けにとどまらず、SUVをターゲットにしている点だ。最近のSUV市場は、単なるオフロード性能だけでなく、快適性やラグジュアリー性が求められる傾向が強まっている。その流れを汲み、SPORT MAXX LUXは快適な乗り心地と高級感を追求している。そこで、今回はメルセデス・ベンツGLC220d に装着し、その実力を確かめた。
ダンロップ SPORT MAXX LUXを装着したメルセデス・ベンツGLC220dと木下隆之さん画像はこちら
キャッチコピーは「運転への没入感」。
「没入感」という言葉は、2024年のマーケティング界で頻繁に使われるようになった。「イマーシブ」という表現でも知られ、VRやメタバースの世界に没頭する感覚を指す。このSPORT MAXX LUXは、その概念を運転にもち込もうとしている。
ダンロップ SPORT MAXX LUX画像はこちら
運転への没入感とは何か? 単なる静粛性ではなく、ドライバーが集中できる環境を提供することが重要だ。無駄なノイズを排除し、エンジン音やロードノイズを最適なレベルに調整することで、ドライバーはよりクルマと一体化した感覚を得ることができる。その結果、ストレスのない快適なドライブが実現するのだ。静粛性は、快適なドライブには欠かせない要素だ。音楽に没入し、仕事のアイディアを巡らせ、疲労を回復する──すべては静寂のなかでこそ可能になる。
このモデルのサイズ展開は驚異的で、一挙に72サイズをラインアップ。最大は275/35R21、小径でも225/65R17と、高級SUVをターゲットにしていることが明確だ。とくにプレミアムSUV向けのサイズが充実しており、BMW X5、アウディQ7、ポルシェ・カイエンといったモデルにも対応している。