シティでしかもRSってホンダファンの大好物じゃないか! タイで見かけたイケてるハッチの正体とは? 【バンコク国際モーターショー2025】 (2/2ページ)

見た目はスポーティだが中身はドノーマル

 そして実車のシティRSだが、なかなかにカッコイイ! 奇しくもいま日本ではMTのみをラインアップし、車高を少し落とすなど走りに手が加えられたシビックRSが大人気で、シビック全体の7〜8割がRSというほどヒットしている。これはシティRSも日本で売れば……なんて気になったので、現地のブーススタッフにどんなクルマか聞いてみた。その前に、コチラのモーターショーには、日本でいうところの車両説明員のような方はいない。何の担当なのかは不明だが、車両のことが説明できるという方に直撃したという形だ。

ホンダ・シティRSのフロントスタイリング

 その説明によると、「走りには一切手が加わっていません」とちょっと拍子抜け! アジアはMT比率も高いと聞くので期待したが、このステージ上に展示されたクルマはe:HEV、つまりハイブリッドモデルなのでATというワケだ。じゃあノーマルとRSでドコが変わってるの? と聞くと「見た目が少しスポーティに」という回答。足まわりもノーマルだそうで、日本のフィットRSやシビックRSのようなものを想像していただけに、肩すかしをくらった感じだ。

ホンダ・シティRSのインストゥルメントパネル

 ただしタイではこういったスポーティな見た目がウケるそうで、標準のシティとシティRSは同じぐらい売れるそう。確かに街を観察すると、日本じゃ実用車として使われるようなセダンにリヤスポイラーが付いているようなケースが多い。たしかに、それを思い出すと見た目だけのRSが売れるのもわかる。

ホンダ・シティRSのリヤスタイリング

 ブースを見回すとほかに、そういったスポーティ路線のモデルとして、HR-Vのモデューロと無限仕様が展示してあった。ちなみにタイのHR-Vは日本でいうヴェゼルのことだ。さらにいえば、北米だと日本でいうZR-VがHR-Vという名称になっているので、ややこしいこと極まりない。

ホンダHR-Vのモデューロ仕様のフロントスタイリング

 それはともかく、このHR-Vのカスタムについても話を聞くと「タイでは日本車の軽いカスタムが人気です」とのことで、じゃあモデューロと無限も人気? との問いには「モデューロは結構人気があります。無限は少し知られてきた段階で、これからだと思います」という。

ホンダHR-Vの無限仕様のフロントスタイリング

 日本でもタイでもカッコイイクルマに目がないのは共通のよう。このシティRS、走りにも手を加えて日本で売れば、スマッシュヒットになるのではないだろうか? オデッセイを中国から入れたり、WR-Vをインドから輸入したりして成功しているいまのホンダだけに、シティも期待したい!


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石田貴臣 ISHIDA TAKAOMI

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