天井が垂れ下がるって天蓋付きベッドかよ! 屋根がやぶれて雨漏り!? 令和の時代でも避けられないクルマのルーフトラブル

この記事をまとめると

■クルマを長く乗り続けるうえで経年劣化は避けられない

■天井の垂れは天張りを留めている接着剤の劣化が主原因

■ソフトトップの劣化の最大の原因は紫外線だ

経年劣化で困りものな天井の垂れとソフトトップの劣化

 クルマを長く維持していく上で避けられないのが経年劣化というものだろう。定期的なメンテナンスをキッチリ行い、事故などをしていなかったとしても、時間の経過や走行距離が伸びることでどうしても劣化してしまう部分は少なくない。

 なかでもテンションが下がりがちといえるのが、天井の表皮が剥がれて垂れ下がってしまう天垂れや、ソフトトップのオープンカーの幌の劣化だろう。

 天井の垂れは範囲が広がってくると乗員の頭に触れるほどになってしまうし、幌の劣化は雨漏りにも直結するもの。そしてどちらも完璧に補修しようとするとそれなりの費用が発生してしまうというのも悩ましいところだ。

 ではなぜそんな事態になってしまうのかというと、まず天井の垂れについては天張りを留めている接着剤の劣化が主原因となる。当然、新車時はしっかり接着されているのだが、真夏の暑さや冬の寒さ、そして梅雨時などの高い湿度などが原因で徐々に接着力が劣化し、重力に負けて垂れ下がってしまうのだ。

 これはとくに輸入車で発生する可能性の高い劣化となっており、高温多湿な日本の気候に耐えきれず、そこまで年数が経過していなくても起きてしまうことも珍しくない。こうなってしまうと再び接着剤で貼り直すしかないのだが、しっかり貼り直すためにはルーフライニングを外して車外に取り出す必要があり、工賃がかなりかかってしまうのだ。

 続いてソフトトップについてだが、こちらはやはり紫外線の影響がもっとも大きな原因。そのため、ガレージ保管やカーカバーを装着することで劣化が進むことを遅らせることができるだろう。

 それ以外の原因ではオープンカーとしては痛し痒しといえるが、ソフトトップの開閉でも劣化が進んでしまう。というのもソフトトップを折り畳んでルーフを開けるときは常に同じ場所が折れ曲がるため、徐々にそこにストレスがかかって破れなどに繋がってしまうこともある。

 こちらはオープンカーの宿命ともいえるので必要経費といえなくもないが、ソフトトップの交換は部品代も入れると数万円から数十万円にも達してしまうので、悩ましいところだ。

 いずれにしても長く愛車を維持していく上ではこういった経年劣化は避けられないので、もしいまの愛車を長く乗り続けたいと考えているのであれば、こういった部分の交換費用もコツコツ貯めておくことをオススメしたい。


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小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
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