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世界の巨人トヨタでもここだけは手を出せません! 唯一無二で市場独占のクルマ3台 (1/2ページ)

世界の巨人トヨタでもここだけは手を出せません! 唯一無二で市場独占のクルマ3台

この記事をまとめると

■2024年度における新車販売の約50%はトヨタ車であった

■各ジャンルで絶好調のトヨタだが踏み込めないカテゴリーも存在する

■唯一無二の存在ゆえに固有のファンも多い

トヨタも手が出せないカテゴリーとは

 2024年に国内で販売された小型/普通車の内、約50%をトヨタが占めた(レクサスを含む)。そのために小型/普通車の販売ランキングを見ても、上位にトヨタのカローラシリーズ、ヤリスシリーズ、シエンタ、プリウスなどが並ぶ。

 しかしトヨタ車では得られない魅力を備えたクルマもある。ここでは各メーカーのもち味を色濃く反映させた3車種を取り上げたい。いずれの車種もトヨタには困難なクルマ作りが特徴だ。

■三菱デリカD:5

 デリカD:5は、ミニバンでは悪路走破力がもっとも優れている。最低地上高(路面とボディのもっとも低い部分との間隔)に185mmの余裕があり、悪路のデコボコも乗り越えやすい。4WDシステムは、多板クラッチを使って前後輪に駆動力を振りわける方式だ。多板クラッチの締結力を強め、駆動力の伝達効率を高めるロックモードも備える。

 外観も注目される。フロントマスクはダイナミックシールドと呼ばれる形状で存在感が強く、18インチタイヤとの相乗効果により、ボディスタイルはミニバンというよりもSUVの印象が強い。

 さらに全長が4800mm以下のミニバンでは、デリカD:5は3列目シートがもっとも快適だ。身長170cmの大人6名が乗車したとき、2列目シートの膝先空間を握りコブシふたつぶんに調節すると、トヨタ・ノア&ヴォクシーは3列目の膝先空間が握りコブシひとつ半だ。それがデリカD:5では、握りコブシ3つ分に達する。そのためにデリカD:5なら、ミドルサイズミニバンながら多人数が快適に長距離を移動できる。

 デリカD:5が悪路走破力のもっとも優れたミニバンになった背景には、三菱のクルマ作りがある。三菱は1953年に、アメリカのウイリスオーバーランドと契約して、ジープのノックダウン生産を開始した。この後もジープの生産を続けながら、1982年には、悪路向けSUVの初代パジェロを発売して大ヒットさせた。

 また商用バンの初代デリカを1968年に発売して、1982年には、2代目デリカのスターワゴンに悪路走破力の優れた4WDが設定された。つまり今のデリカD:5は、40年以上の伝統に支えられた三菱車の代表だ。

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