ステーションワゴンブームに対する三菱の回答
そしてぜひとも紹介したいのが、8代目ギャランのステーションワゴン版であるレグナムだ。当時はステーションワゴンブームでもあり、ハイパワーなターボエンジンを搭載したスバル・レガシィツーリングワゴンが大人気。つまり、スポーツワゴン全盛期でもあった。そこで三菱自動車はレガシィツーリングワゴンの対抗馬として、ギャランをベースにしたステーションワゴン版のレグナムを開発、発売したのだ。
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フロントの逆スラントノーズといったギャランのスタイリッシュさは継承し、全長+50mm、全高+30mmとなる全長4670×全幅1740~1790×全高1450~1480mmのステーションワゴンボディは、CD値0.33を誇る。
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トップエンドのVR-4には当然6A13型2.5リッターV6ツインターボエンジンを搭載。そのスペックは280馬力、363Nmというもので、さらに三菱謹製のAYC(アクティブ・ヨー・コントロール)で武装。レガシィツーリングワゴンも真っ青の動力性能を誇った。
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シリーズ全体では、1.8リッターGDIエンジンのほか、2リッター、2.5リッターと多彩なエンジンラインアップを用意し、FFと4WDの駆動方式を揃えた。
1998年には、専用エアロパーツ、ラリーアート製マフラー、レカロ製バケットシート、MOMO製本革巻ステアリングなどを特別装備した「スーパーVR-4」も800台の限定車として登場。ギャランVR-4のワゴン版として、スポーツワゴンファンに大きくアピールしていたのである。
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もっとも、VR-4と並んで8代目ギャランの目玉であったGDIエンジンは、世界初の量産技術ではあったものの、市販化を急ぎ過ぎたのかトラブルが頻発。対策が施された車両に「GDI CLUB」というステッカーが貼られるなど、エンジン単体としては画期的でありながら成功作とはいえなかったのも事実。それがギャラン、レグナムが日本車の歴史に名を残す名車となり得なかった理由のひとつかもしれない。