この記事をまとめると ■超一流のアスリートともいえるレーシングドライバーは運動神経がいいのだろうか?
■3人のレーシングドライバーに聞いたところ必ずしも運動神経がいいというわけではない
■共通していたのはみな「足が速い」ということだった
運動神経は飛び抜けておらずとも足は速い? ご存じのとおり、モータースポーツはクルマを使用したヒューマンスポーツだ。つまり、レーシングドライバーはアスリートであり、ハイレベルなレースを戦うためには、ドライビングスキルとフィジカルの強さ、そして、メンタルのコントロールが必要になってくるのだが、そもそもレーシングドライバーは運動神経がいいのだろうか?
スーパー耐久シリーズのレースシーン 画像はこちら
WRCで2004年から2012年にかけて9連覇を果たしたセバスチャン・ローブ選手はもともと父の影響で、幼い頃から体操選手として活躍していたし、2005年および2007年のPWRCチャンピオン、新井年弘選手も小中高と野球部で活躍していたが、他のレーシングドライバーはどうなのだろうか?
というわけで、3月21〜23日、スーパー耐久シリーズ第1戦の舞台、モビリティリゾートもてぎで数名のプロドライバーを直撃。レーシングドライバーのレース以外のスポーツキャリアとそのときの実力を尋ねたところ、ある共通点が隠されていた。
まず、「球技は才能ありませんでしたが、昔から足は速かったですね。中学校、高校の頃は、体育祭のリレーで選抜メンバーにも入っていました」と語るのが、GR Team SPIRITのBドライバーとして104号車「GR Yaris DAT Racing Concept」を武器にST-Qクラスに参戦していた山下健太選手だ。
GR Team SPIRITのBドライバーの山下健太選手 画像はこちら
ご存じのとおり、山下選手はスーパー耐久に加えて、スーパーGTやスーパーフォーミュラでも活躍するトップドライバーだが、学生時代から徒競走で高いパフォーマンスを発揮。ちなみに、中学生のときは囲碁・将棋部に入っていたようだが、「いまだに囲碁・将棋のルールはわかりません」とのことである。
また、TEAM ZEROONEのBドライバーとして25号車「raffinee日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4」でST-Zクラスに参戦した松田次生選手も、スーパーGTで活躍するプロドライバーとして知られるが、彼もまた学生時代から足が速かったそうで、「もともと学生時代は陸上部で、100m走の選手でした。膝を壊して陸上は挫折しましたが、逆に膝を壊さなかったら、レースをやっていなかったかもしれません。それぐらい陸上は真剣にやっていましたね」と語る。
TEAM ZEROONEのBドライバーの松田次生選手 画像はこちら
ちなみに松田選手も短距離走を除けば、得意なスポーツはなく、「運動神経はよくないですね。実際、球技はまったくダメで、足だけ速かった。最初はレースをやらせてもらえなかったので陸上でレースをしていました」とのことである。