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じつは個人車としての購入も可能! JPNタクシーがそこらの乗用車よりも売れてるけど誰が買ってる?

じつは個人車としての購入も可能! JPNタクシーがそこらの乗用車よりも売れてるけど誰が買ってる?

この記事をまとめると

■JPNタクシーは2024年に8103台が登録されるなど一般車並みの売れ行きを記録

■LPガス車ゆえ一般購入は少なく、主な用途は法人タクシーに限定される

■耐久性と使用頻度の高さから法人による定期的な車両更新が販売を支えている

個人ユーザーはほぼ皆無ながら販売快調なJPNタクシー

 2024年の販売統計を見ると、トヨタJPNタクシーが8103台(1カ月平均で675台)登録されている。三菱アウトランダーやマツダCX-3と同等の台数だから、タクシー専用車では多いと受け取られる。

 JPNタクシーは、一般ユーザーも購入できるのか。販売店に尋ねると以下のように返答された。「お客さまが希望すれば、JPNタクシーを購入することも可能だ。ただし、LPガス専用車だから、ガスを充填できるスタンドが限られる。使い勝手や装備も、一般のお客さまに向けた仕様とは異なる。従って、買い物やレジャーに使うためにJPNタクシーを購入するお客さまはかなり少ない。」

 現在、ガソリンや軽油を供給する給油所(ガソリンスタンド)は、全国に約2万7000カ所とされる。もっとも多かった1994年の6万カ所以上に比べると半減したが、それでも日常的な給油作業は可能だ。

 しかし、LPガスを供給できるLPガススタンドは全国に約1500カ所だから、ガソリンや軽油の給油所に比べると6%程度に留まる。燃料電池車に水素を充填する水素ステーションの約170カ所に比べれば多いものの、自宅から離れた場所に出かけてLPガススタンドを探すときなどは、不便を感じることもあるだろう。

 それなのに、JPNタクシーは2024年の1か月平均でアウトランダーやCX-3と同等の675台も登録された。その理由はなにか。

 まず、日本国内におけるタクシーの保有台数は、法人タクシーが約17万7000台で個人タクシーは約3万台といわれている。そして、JPNタクシーを扱うトヨタディーラーによると、タクシーの走行距離はさまざまだが、法人の場合、複数のドライバーが運転して1日1台当たりの平均が300〜350kmになるという。

 法人タクシーでは、部品交換を繰り返しながら1台を100万km走らせることもあるが、大半は70〜80万kmで入れ替える。個人タクシーでは30〜50万kmで廃車にすることもあるとのことだ。

 仮に1日当たり330kmを走り、75万kmで車両を入れ替えるとすれば、1台当たりの使用期間は6〜7年だ。タクシーに使われる車種はさまざまだが、JPNタクシーを法人の50%が利用しているとすれば、約9万台の保有がある。これを7年間ですべてコンスタントに入れ替えると、1年間の8103台は十分に消化できるわけだ。

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