この季節「花粉症じゃない人」でも対策すべきはクルマ! 花粉付着の放置は厳禁だし濡れたウエスでの拭き取りもNGだった!! (2/2ページ)

春の数カ月だけは対策が必須

 一番やってはいけないことは、冒頭で触れた、濡れタオルでの水拭きだ。水分でペクチンを排出させてしまい、さらにタオルでこすることで塗装面、ボディをキズつけてしまう可能性大。また、花粉が大量にボディに乗った状態でそのまま洗車機に入れるのも、花粉汚れが固着していると(黄砂も同様)、洗車機のブラシによってボディをキズ付けてしまいかねないのである。やはり、コイン洗車場などでの高圧洗車(お湯が理想)が、クルマの花粉対策としては最善となる。

 それでも完全に落ちきらない、ベトベトになった花粉汚れは、洗車後、洗車専門店のKeePerなどから発売されている花粉専用クリーナー(中性)で除去するといいだろう。

 そのように、この季節に花粉症の人が苦しめられる憎き花粉は、人体だけでなく、クルマにも多大な影響、ダメージを与えてしまうということを、愛車のためにも覚えておいてほしい。花粉の季節はいつまでも続くものではない。面倒だと思うかもしれないが、この春の数カ月だけ、対策すればいいのである。

 では、人間のほうの花粉対策だが、重度な花粉症の人なら、外出時には眼鏡着用(これだけで約40%被害減)、マスク着用(約3分の1~6分の1被害減)、綿や化繊の衣服の着用(表面に凸凹がなく、ツルツルしている素材がベター。ウールは花粉が付着しやすい)、帽子や手袋着用、内服薬、目薬の使用……といった対策をしているかも知れない。

 その上で、クルマに乗り込む際は、まずは花粉を車内にもち込まない対策が必要だ。上記のように、花粉が付着しにくい衣服を着用することが望ましく、乗車する前に、体に付着した花粉を衣服用ブラシなどで払い落とすなどしておきたい(マスク着用。使ったブラシはビニール袋に入れて密閉)。

 ちなみにクルマに乗車する前、帰宅後、衣服に付着した花粉を落とそうとして、濡れタオルで花粉汚れを拭くのは、すでに説明した、クルマのボディを濡れタオルで拭くNG作業同様、かえって花粉の膜からペクチンを排出させてしまうから厳禁である。

 また、クルマの運転前提で花粉症対策として薬を使う場合、安全運転に直結するため、眠くなる成分を含んでいないものを選ばなくてはならない。薬局で花粉症の薬を買う、あるいは病院で処方してもらう場合は、自動車を運転することを伝えて、パフォーマンス低下のない、「眠くならない」薬を購入、処方してもらうこと。花粉症の薬のなかには、即効性と引き換えに眠くなる成分を含んだものも多々あるから注意したい。


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青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

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フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
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スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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