免許取得者の3割がMT免許を選んでるしシビックRSも大人気! 自動車メーカーはぜひMT設定の見直しを (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ラインアップにMTを用意していないメーカーが増えた

■MTが減った理由にMTと親和性の高いクルマが減ったことがあげられる

■各メーカーともMTの設定を見直すことで自動車業界を活性化する手段となる

ひと昔前に比べてMTの選択肢が大幅に減っている

 ホンダシビックでは、6速MT(マニュアルトランスミッション)の人気が高い。2024年10月にシビックがマイナーチェンジを実施したときは、6速MTを搭載するRSの販売比率が受注総数の67%を占めた。

 その一方でMTを用意しないメーカーも増えた。とくに注目されるのがスバルと三菱だ。かつてのスバルは、WRX STI、レガシィツーリングワゴン/B4などにMTを設定していた。三菱もランサーエボリューションシリーズ、コルトラリーアートバージョンRなどでMT車を選べた。

 それなのにいまのスバルに用意されるMTは、OEMで取り扱う軽商用車などを除くとスポーツカーのBRZだけだ。三菱のMTは、OEMを除くと1車種もない。

 MTはスバルと三菱以外でも減っている。たとえばマツダでは、以前はCX-3、CX-30、CX-5でも6速MTを選べたが、いまはこれらの車種がATのみになった。トヨタもカローラセダン/ツーリング/スポーツの現行型が登場したときには6速MTがあったが、いまはATのみだ。このようにMTを選べるメーカーでも、選択可能な車種が減っている。

 なぜMTが激減したのか。この背景には複数の理由がある。まずはユーザーから見て、MTと親和性の高い車種が少なくなったことだ。

 たとえば峠道をMTで走っているとき、カーブが迫るとヒール&トゥなどを使ってシフトダウンを行う。エンジン回転を適度に高めてカーブに入り、出口が見えたらアクセルペダルを踏み増す。エンジン回転が上昇しているから、力強く加速しながらカーブを抜けられる。MTはこのような運転のプロセスに組み込まれ、ドライバーにさらなる楽しさを与えるメカニズムに位置付けられる。

 そうなるとMTで運転を楽しむには、重心を低く抑えるなど、車両そのものがスポーティな走りに適している必要がある。MTを採用する車種として、先ほど名前を挙げたシビックRSやスバルBRZ、マツダのロードスターやマツダ3などは、いずれも全高を1500mm以下に抑えて重心も低い。


この記事の画像ギャラリー

渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
-

新着情報