AIを駆使した開発技術で性能と安全性を大幅向上! ピレリが第5世代となる新型「P ZERO」シリーズを発表

この記事をまとめると

■ピレリが「P ZERO」シリーズ第5世代モデルを発表した

■AI技術で性能を大幅向上し電動車向けテクノロジーも搭載する

■2025年4月1日より日本国内にも各モデルが順次導入予定

ウルトラハイパフォーマンスタイヤの祖がモデルチェンジ

 ピレリは、1985年から続く象徴的なフラッグシップモデル「P ZERO」シリーズの第5世代目となる最新モデルを発表した。ハンドリングと制動距離の短縮を実現し、仮想開発技術と人工知能を駆使して性能を大幅に向上したことがトピックとなる。

 新型P ZEROは、人工知能システムと専用アルゴリズムにより、タイヤ性能のダイナミクスを高精度で分析。これにより、タイヤ構造とトレッドデザインを最適化し、グリップやブレーキ性能、摩耗率が向上した。さらに、サイドウォールには新デザインのマーキングが施され、視覚的にも特徴的な仕上がりとなっている。

 18インチから23インチまでの50種以上のサイズが展開されており、電動化への対応も考慮。ピレリ独自の「Elect」テクノロジーを採用し、転がり抵抗を低減して航続距離を延ばすとともに、ノイズ低減や高トルクに対応する設計を施している。

 新型P ZEROはすでに、ランボルギーニ・ウルスSE、アウディA5、BMW M5、メルセデス・ベンツGLEなど多くの車種への技術承認を取得している。40年にわたる技術革新と自動車メーカーとのパートナーシップにより、世界中の高級車の50%以上に装備されているのだ。

 新しくなったP ZEROファミリーには、eモビリティ対応の「P ZERO E」、スポーツ性能重視の「P ZERO R」、サーキット対応の「P ZERO Trofeo RS」、冬用の「P ZERO Winter 2」など、幅広い用途に対応するモデルが揃っている。モータースポーツで培った技術を活かし、サーキットから公道まで幅広い運転ニーズをカバーする。

 P ZEROシリーズは、プレミアム市場における性能と技術革新の象徴であり、今後も高性能タイヤのフロントランナーとして進化を続ける。ピレリは、これからもモータースポーツで培った技術を一般車両にフィードバックし、最先端のタイヤを提供していくとしている。

 なお、これらの新型P ZEROの各モデルは、2025年4月1日より日本国内にも順次導入される。高性能タイヤを求めるユーザーは、ピレリの今後の動向に注目されたい。


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