この記事をまとめると
■ジープ・グランドチェロキーの「ファイナルエディション」が発表された
■グランドチェロキーの初代モデルは1992年に1993年モデルとして登場
■最後のグランドチェロキーのエンジンの排気量は2リッターにまでダウンサイジングされている
日本で販売される最後のグラチェロ
ステランティスグループの日本法人であるステランティス・ジャパンは、2025年2月28日に、ジープ限定車「Jeep Grand Cherokee Final Edition(ジープ・グランドチェロキー・ファイナルエディション)」を発表するプレスリリースを発信した。
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世界的なグランドチェロキーの右ハンドルモデル生産終了に伴い、3月15日発売で限定100台にて用意され、この限定車が日本で販売されるグランドチェロキーの最終モデルになるとのことであった。
初代モデルは1992年に1993年モデルとして登場している。デトロイトショー(北米国際自動車ショー)でデビューしており、会場コンコースに特別に用意された大きなガラスに初代グランドチェロキーが飛び込みガラスを割るという派手なパフォーマンスが行われた。その風貌はまさしくグランドなチェロキーそのものであり、チェロキー由来となる武骨なジープブランド車らしい大きなSUVとなっていた。
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当時はまだクロスオーバーSUVというものはほぼ存在せず、量販アメリカンSUVの代表である、フォード・エクスプローラーも無骨キャラで売っており、このエクスプローラーのライバルとして登場したとされている。
日本国内ではホンダディーラーでも販売されており、筆者のアメリカ車好きの友人はそのツテで、初代最後期に在庫となっていた真っ赤な「ラレード」を購入した。モデル自体気に入っていたのだが、なんといっても在庫処分セール的なタイミングだったので、破格な値引きにも魅力を感じ、まさに衝動買いしてしまったのである。
しかし、その友人いわく「買ったはいいのだが……」と納車後不安を漏らすようになった。それもそのはず、購入したラレードの搭載エンジンは4リッター直6エンジンだったのである。衝動買いしてしまったので、購入時は何も気にしていなかったのだが、「来年の自動車税が払えるか不安になってきた」というのである。30歳ぐらいのころの話でお互い零細企業に勤務する身であったので、6万6500円という自動車税が果たして払えるのかというのである。
自動車税への不安をもつなか、その友人がクルマを乗り換えたというのである。乗り換えたクルマはなんと2代目フォード・トーラス・ステーションワゴン。こちらも在庫車であり、格安で買えたので思い切って乗り換えたと話してくれた。搭載エンジンも4リッター直6から3リッターV6へ1リッターも排気量が下がったと喜んでいたが、筆者としては友人ながら半分呆れたことを覚えている。
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2代目はダイムラー・クライスラーとなってから登場した。そのせいもあるのか、初代よりもラグジュアリームードが増している。
以降3代目、4代目とラグジュアリームードの増したジープ車みたいなキャラクターを維持していたのだが、現行5代目では本格ラグジュアリーSUVになったと筆者はそのキャラ変ぶりを強く感じた。実際、試乗してみると、それまでとはかなり印象も異なり、荒野から市街地へ本拠地を大きく変えたのだとも強く感じた。
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今回発表された限定車の搭載エンジンは2リッター直4となっている。4リッターエンジンを搭載した初代ラレードを購入した、アメリカ車好きの友人は、当時自動車税が払えなかったものの、初代グランドチェロキーのころは、そんな大排気量がアメリカ車好きを魅了していた。
しかし、現状のアメリカ車のダウンサイズ傾向をみると、当のアメリカ人すら大排気量に魅力を感じるひとは少数となっているようにも見え、アメリカ車といえども時代の変化の大きな波に翻弄されているというトピックのひとつといっていいだろう。
ステランティスグループ関係者が2024年11月に開催されたロサンゼルスショーにて、ハイブリッドユニットを搭載した新型車の投入を示唆したと報道されており、それがジープ・チェロキーの復活(いまは終売している)になるのではないかと尾ひれがついている。こちらを左右両ハンドル車を用意して世界展開させるための地ならしが、今回のグランドチェロキー右ハンドルの販売終了なのかもしれない。