規格は同じだけど「シガーライターソケット」から「アクセサリーソケット」へと名称変更! タバコに着火はできなくなったがいまでも電源としては優秀だった

この記事をまとめると

■アクセサリーソケットは2010年ごろまではシガーライターソケットと呼ばれていた

■アメリカでは1950年代から普及していた

■現在のアクセサリーソケットはライターとして使えるほどの耐熱性は備えていない

シガーライターの仕組みとは

 スマホやタブレットの充電をはじめ、ドライブレコーダーやレーダー探知機、LEDランタンetc.……と、クルマで使う電気機器の電源として欠かすことのできないアクセサリーソケット。

 このアクセサリーソケットは、2010年ごろまではシガーライターソケットと呼ばれるのが一般的だったが、喫煙人口の減少とともに、電熱式のタバコ着火装置=シガーライターは廃止、もしくはオプションとなり、給電口のソケットとして、ライターとしての機能のないアクセサリーソケットと名前を変えて、いまに至ったという次第。

 そのベースになったシガーライター自体の歴史は古く、アメリカでは1950年代から普及し、1960年には米国技術者協会=SAE(ソサエティ・オブ・オートモーティブ・エンジニアズ・インク)が、自動車用シガーライターソケットの標準規格「SAE J563」を制定していたほど。

 原理としてはシンプルで、ライターをソケットに押し込むと、コイル状に巻かれた電熱線に通電し赤熱。適温になるとバイメタルの働きでライターが自動的に押し戻されるので、それを引き抜き、タバコの着火に使うというもの。

 ソケットの内部は、奥が+の電極で、周囲の円筒部分の壁がーの電極になっていて、ここから直流12V・10Aぐらいの電気を得られる仕組みだ。

 こうした基本構造は、シガーライターソケットからアクセサリーソケットになっても変わらない。

 ただ、シガーライターソケットは電熱式ライターを使うことが前提になっているので、ソケットも耐熱性が備わっているが、一方のアクセサリーソケットは、シガーライターほどの耐熱性は考慮されていないという違いがある。

 規格でいうと、国産車はJIS規格に準じているので、ソケットの内径は21mmタイプ(20.95mm±0.05mm)で統一。輸入車に関しては、22mmタイプ(マキシタイプ=ソケットの内径が21.41~21.51mm)のクルマもあるので、国産車に比較してわずかにクリアランスが広いかもしれない。

 最近は、USBポートが標準化されているクルマも増えてきているが、USBポートは電圧が5Vで、電流も1.5A程度。スマホの充電などにはこれでも十分かもしれないが、電動コンプレッサーや、車載用冷蔵庫などを使うには供給不足は否めない。

 そういった意味で、今後も車内の給電口は、アクセサリーソケットが本命となるだろう。

 なお、アクセサリーソケットは上掲のとおり直流電源なので、家庭用の電気製品(交流)はそのままでは使うことができない。交流電源が必要な場合は、別途DC/ACコンバーターの用意が必要だ。


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藤田竜太 FUJITA RYUTA

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