バンコク国際モーターショーで大地震に遭遇したライターの生の声! EVタクシーに乗れるも電欠危機で目的地まで辿り着けず (2/2ページ)

大渋滞によりEVタクシーが満足に走れず

 会場を出ると、慌てて駐車場から出てきたクルマで、道路のいたるところで大渋滞が発生していた。鉄道の駅は少し離れたところにあり、シャトルバスでの移動が必要なので、この大渋滞では……と考え、ショー会場から少し離れた場所でタクシーを探すことにした。しばらく待っていると、中国上海汽車系ブランドとなるMGのEPプラスというステーションワゴンタイプのBEV(バッテリー電気自動車)タクシーがきたので、ドライバーにバンコクに戻りたいと伝えると乗せてもらえることができた。

 そこから高速道路の入口へ向かうのだが、渋滞でなかなか前へ進まない。そんななか、ドライバーが急にクルマをUターンさせたのである。ドライバーいわく申し訳ないが充電量が残り36%となっており、この調子(大渋滞)がバンコクまで続けば充電残量が途中でゼロとなってしまう可能性が高いとのことであった。仕方がないので最寄りのBTS(高架鉄道)の駅まで送ってもらうことにした。しかし、その最寄り駅までも大渋滞が続いていた。その様子は2011年3月11日、つまり東日本大震災発生当時の東京や隣接県の様子
とまったく同じであった。

※画像はイメージ

 しばらくするとドライバーのもとへBTSが全面運休しているとの情報が入った。そして高速道路も閉鎖されたみたいだとドライバーが教えてくれた。

 担当ドライバーは、今日中にバンコクに帰るのは諦め、ここら辺でホテルをとったほうがいいとアドバイスしてくれた。そのアドバイスどおりに、いつも使っているホテル検索サイトを使って検索すると、ショー会場近くで泊まったことのある外資系ホテルでの残り1部屋を確保することができたので、そのホテルまで送ってもらった……という結果に。

 その道中でもバンコク市内へ向かう車線はまさにほとんど動かない大渋滞が続き、夕方のラッシュとも重なり、運休しているBTSの駅前では途方に暮れるひとたちがたくさんいた。あとでホテルにて報道を見て知ったのだが、バンコク市内でも多くの帰宅難民が発生したとのことであった。

※画像はイメージ

 乗ったタクシーはいたるところにビニールが残り、新車の香りが充満するまさにおろしたての新車だったので、おそらくBEVに慣れていないとのこともあったのだろうが、ドライバーの賢明な判断でバンコクに帰ることはできなかったものの、途方に暮れることがなかったのはよかったと考えている。災害発生時にBEVの充電量で一喜一憂する、貴重な体験ができた。

 翌朝、同じMG EPのタクシー(ドライバーや会社は違う)で無事バンコクの宿泊先に帰ることができた。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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