この記事をまとめると
■マツダ・ロードスターは海外で多彩な「和名バージョン」を展開し人気を博している
■日本人からすると首をかしげるようなユニークな和名が多い
■「サクラ」「匠」「ニセコ」など、その名称には現地ならではの感覚が反映されている模様
日本人からすると「?」な和名モデルたち
輸出された日本車が、海外では別名で売られることはよくある話です。その理由は、日本での車名が現地では馴染みづらいとか、変な意味に取られない配慮といったケースがほとんど。
また、メインの車名を名乗りつつ、スペシャルエディションや限定車については、あえて和風のネーミングにすることもあるようです。とりわけ、マツダのロードスターは海外での人気や認知度を踏まえたのか、数多くの和名バージョンが販売されてきました。
最近のサンプルを取り上げてみると、2017年に期間限定で受注販売されたNDロードスターの「Red Top」は、ドイツとオランダで「SAKURA(サクラ)」、オーストリアでは「TAKUMI(匠)」という名前で販売されました。クルマそのものはRed Topとおなじくダークチェリーのソフトトップ、ライトタンのインテリアを踏襲。
マツダMX-5 SAKURAのリヤスタイリング画像はこちら
おそらく、「サクラ」はトップのカラーにかけたもので、「匠」は日本の職人技、クラフトマンシップをアピールしたかったのかもしれません。イタリアやハンガリーなど東欧圏でも、チェリー・エディション的に「サクラ」をフィーチャーした車名をつけた模様。ベタではありますが、わかりやすいネーミングです。
また、先代のNCロードスターにさかのぼると、和名バリエーションは驚くほど広がります。古いところだと、2007年に登場した「NISEKO(ニセコ)」は、専用色のアイシーブルーメタリックをまとったモデルで、いうまでもなく北海道のニセコ、白銀の世界でもイメージしたのでしょう。発売当時は日本のスキーリゾートとして世界的にニセコの名が知れわたった時期。イギリスとドイツで売られた限定800台も瞬く間に完売だったそうです。
マツダMX-5 NISEKOのフロントスタイリング画像はこちら
つづいて2010年になると、「MIYAKO(ミヤコ)」というネーミングの限定車が発売されました。ニセコの例からいうと「宮古」でしょうが、「都」の意味もあるかもしれません。こちらはイギリスのみ、1000台の限定モデルでした。
マツダMX-5 MIYAKOのフロントスタイリング画像はこちら
次いで2011年は和名ラッシュといっていいほどたくさんリリースされています。まずはスペイン限定の「IRUKA(イルカ)」これはドルフィングレーマイカというイルカをイメージしたボディカラーにちなんだもの。いくら和名とはいえ、蘇我入鹿(そがのいるか)ではなさそうです。