乗り潰すよりもお得なのは7年! 「お財布」から見たクルマの買い替えタイミング (2/2ページ)

7年前後での乗り換えが経済的に1番バランスがいい

 こうした部分で愛車の性能や機能にストレスを感じるようであれば、我慢して乗り続けるよりも新しく買い替えたほうがカーライフのQOLは上がるはずだ。さらにいえば新車の平均保有期間が7年前後というのは、それがローンの支払いを終えるタイミングであると同時に、リセールバリューを期待できるベターなタイミングという面もあるだろう。

 では、中古車を購入したケースや、新車で手に入れてずっと大事にしている場合であっても、平均的には14年弱でクルマが廃車になっているのはなぜだろうか。いくつもの要素があるだろうが、ここではメンテナンスコストの増加という問題にフォーカスしてみたい。

 一部のマニアックなモデルの話は除き、一般論として考えると、乗用車の車齢が10年を過ぎるとリセールバリューはほとんどない状態になる。その一方で、補修部品は価格改定により、年々上昇していく傾向にある。しかも、クルマというのは消耗品の塊でもあるので、車齢が進むとメンテナンス箇所も増えてくる。「ほとんどリセールバリューのないクルマに多額のコストをかけて直す」羽目になってしまうのだ。

 冒頭で記したように、1台の愛車と添い遂げるという熱い思いがあるオーナーであれば、部品価格が上昇していることは許容できるかもしれないが、そこまでの想いがないのであれば、「こんなに修理費をかけて直すのはバカらしい」と思ってしまうだろう。さらにいえば、高価であっても補修部品が供給されるのはまだいい方で、古くなるほど部品の欠品が当たり前といった状況になる。そうした状況は車種によって異なるが、年を経るごとに維持することの難易度が上がっていくのは共通している。

 将来的にリセールバリューが爆上がりすることが確定していれば、コストをかけて維持する意味もあるだろうが、メンテナンスや納税などの維持費を上まわるだけのリセールバリューを維持し続けるという保証はない。

 特殊なケースを除くと、新車で7年・中古で6年という平均的な保有期間となっているのは、経済性や満足度などの合理性から、そこに収束していると考えられそうだ。


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山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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