トラックドライバーに朗報! 自動運転フォークリフトの実用化で本来やる必要のなかった荷役業務から解放される!! (2/2ページ)

自動運転のフォークリフトが現場で活躍

「トラック荷役対応自動運転フォークリフト」は、自己位置検知、誘導用のインフラを設置しない環境下におけるトラックへの自動荷役を可能にしたフォークリフト。AIを搭載し、3D-LiDAR(車両周辺状況を把握するレーザー光を使ったセンサー)を用いたトラックの位置検出やガイドレスでの自動運転に加え、画像認識、ディープラーニングを活用したマーカーなどの目印が不要なパレット位置、姿勢を検出し、積み込み、荷降ろしの位置を自動で把握する機能をもっている。

 また、フォークリフトが自ら判断しながらトラックまでのアプローチ走行経路を自動生成。トラックの停車位置が一定でない状況下でも自動で荷役することを可能にしている。つまり、有人作業と同様のレベルで積載効率を落とすことなく、トラックへの自動的な積み込みが可能となっているわけだ。

「コカ・コーラボトラーズジャパン」では、豊田自動織機が開発したこのトラック荷役対応自動運転フォークリフトの4本フォークタイプを山梨県の白州工場倉庫に導入。同社と合同で実稼働に向けた実証実験を行っている。白州工場倉庫では、コーラなどの製品を製造してから倉庫に保管するまでの工程を自動化しており、自動運転フォークリフトが本格稼働すれば、製品の製造から出荷までの全工程が自動化されることになる。

 また、化粧品、洗剤の大手メーカーとして知られる「花王」も豊田自動織機との協業で、ヘアケア、スキンケアなどの少量多品種を生産する豊橋工場の次世代倉庫にて、自動運転フォークリフトの実用化に成功。2024年10月に本格導入し、日常的に稼働している。

 自動運転に関しては、乗用車はもちろん、トラックでもその実用化に向けて開発、実験が進められているが、フォークリフトの自動運転はいよいよ実用化。これにより、ドライバーの荷物の積み下ろしという負担も減っていくことだろう。


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